第3試合
【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(2)
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らキン肉マンの首をさする。
「うひひひひひッ、く、くすぐったいのう」
キン肉マンはむずがゆい奇妙な気持ちにさせられた。
「……やっぱり迷惑……なんですね……」
凛香は重苦しい声でささやきながら、ぬるりと腕をキン肉マンの首にまわした。そしてじわじわと、ゆっくりと首を絞めていく。
「お、おわあ! な、なにをするんじゃあ?」
困惑するキン肉マンを無視するように、凛香は腕に力を込めていく。
「……どうしようもないですよね……わかってます、わかってますって……でも……でもお……」
泣き声のような水っぽい声で話す凛香は、ひどくゆっくりとした動きでキン肉マンの首を締め上げていく。
「……凛香は物心ついた頃からキン肉マン様の大ファンで……将来の夢はキン肉マン様のお嫁さんでした……」
「そ、そうじゃったのか。それは嬉しいのう。アイドル超人のはしくれとして、そこまで想ってもらえるとは光栄の極みじゃわい」
凛香の細腕がキン肉マンの首に食い込み、頚動脈を容赦なく圧迫する。
「ちょ、おい! しゃれにならんぞ! 本当にきまっておるぞ! この首絞め!」
「……凛香はキン肉マン様のことが好きすぎて……物心ついた頃から、キン肉マン様との甘い蜜月なる夫婦生活を毎日のように想像して……凛香の脳内では結婚から晩年までの生涯を、それはもう何兆万回と想像して……それなのに……それなのにい……実は既婚者だったなんて……」
「ビビンバか!? ビビンバのことなのか?! しかしのう、わしが結婚したのは、凛香ちゃんが生まれる前の話じゃぞ?」
キン肉マンは背後から凍るような気配を感じた。
それは気配というよりは妖気、ひどく禍々しい気配であった。
まるで絶対零度の中に全裸で立たされているような、死を感じずにはいられないほどに強烈で静かすぎるオーラを感じた。
「……凛香の夢は最初っから破れてたんだよ……叶うわけない夢を追い続けてたの……それを知ったとき、凛香は絶望したよ……マントルまで届きそうなほどの地の底に落とされた気分だったよ……でもね、そんな地の底にいた凛香に、光が射したの……希望はあったんだよ……キン肉マン様にはご子息がいる、万太郎様というひとり息子が……だからね、凛香はね……万太郎様と結婚することにしたの……」
キン肉マンは背中に凛香の温もりを感じつつも、全身が氷漬けになったような寒気を感じていた。息は白くなり、身体中がかじかんできた。
このままではまずいと思ったキン肉マンは凛香を引き剥がそうとする。しかし身体が動かない。キン肉マンは原因不明の金縛りにあっていた。
「……凛香はね、ずっとずっとね、想っていたの……万太郎様を、お慕いしていたの……幼い頃から、会った事もない万太郎
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