第3試合
【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(2)
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“ぐわらしゃあああん!”
男は頭頂部を風呂床のタイルに打ちつけられてしまう。
そしてその衝撃のせいで、男は脳しんとうを起こしてしまった。
更に顔面を圧迫されていて息が出来ない上に、止めども無く吹き出る鼻血によって、男は窒息しつつ大量失血していく。
気が遠のいていく男は、ひどく古典的な断末魔を上げる。
「ぎゃふぅぅうん!」
男はぴくんぴくんと全身を痙攣させ、全く動かなくなった。
「……あ、あれれぇ? ……ままままま、まさかぁ! ……あああああ、あなた様はぁ! ……きききききききききき、キン肉スグル大王様ぁ! なのですぅ?!」
ミーノの言葉を聞いて、凛香から血の気が引いていく。
真っ青な顔をしながら、凛香は恐る恐るフロント首4の字を外した。
「ぎゃにゃあああぁぁぁあああんッ! きききききききききききききききききききき、キン肉マン様ぁぁぁあああぁぁぁッ!」
失血と酸欠と打撲によって完全にのびてしまっている、キン肉マンことキン肉スグル大王。
慌てふためく全裸の少女ふたりの悲鳴を聞きながら、キン肉スグルは安らかに気を失った。
――しばらくして
「あいててててててッ! マリしゃん、すまぬがもう少し優しく……いちちちちちちッ!」
「男の子なんだから辛抱しましょうね、キン肉マンさん」
マリはオキシドールを含ませた脱脂綿で、キン肉マンの頭にある巨大たんこぶを拭った。
「いやはや、悪行超人が現れたとの知らせを聞いてテレビを見てみれば、行方不明になっていたミーノが映っておるではないか! 儂ゃ卒倒しそうなほどに驚いたわい! それで大慌てで宇宙船に飛び乗って、地球まできたのじゃが……まさか地球についた早々、女子の生尻アタックを喰らうことになるとはのう」
「だって、純潔乙女ふたりが入浴中なお風呂に、いきなり入ってきて……それって普通に犯罪ですよお、セクシャルな! もはや覗きを通り越して、痴漢ですもん。痴漢、いくない!」
凛香は笑顔でキン肉マンと話をしているが、額には巨大な怒りマークを浮かべていた。
「そんな青スジたてて怒らんでもよろしいがな……」
キン肉マンはまあまあと呟きながら、両手を揺らして凛香をなだめる。
「そう言えばキン肉マンさんは、宇宙船で来たと言っていましたが、その宇宙船はどうされましたか?」
「宇宙船かの? それなら外に置かせてもらっておるぞい」
マリはカララと窓を開けた。外には園庭に入りきらずに、道路にまで飛び出してしまっている宇宙船が停船していた。
「キン肉マンさん、これはちょっと、ご近所迷惑になりますので……」
「おお!? す、すまんのう。これでも日本の土地事情を考えて、一番小さな船で来たんじゃが……邪
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