第3試合
【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(2)
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「わたし達、裸んぼのままで、何してんだろ……」
状況がいまいち飲み込めない凛香を尻目に、ミーノはひぐひぐと鼻をななしながら、泣き濡れた声で話しだす。
「ひゃっく、ふぐぅ、ひゅぐふぅ……ごめんなさいなのですぅ、凛香様ぁ……実は………………うわああぁぁああぁぁああぁぁんッ!」
「えええぇぇぇえええ!? もうどうにも止まらないよお! ……んもう、こうなったら」
凛香は泣きじゃくるミーノをお姫様だっこして、そのまま飛び上がった。
“どんぼぼぉぉおおおぉぉぉん!”
ふたりは浴槽にダイブする。豪快すぎる風呂ダイブは、大きな水柱を立てて大洪水を引き起こした。
ミーノは目をぱちくりさせながら、びしょ濡れになって湯に浸かっている。
凛香も目をぱちくりさせながら、ずぶ濡れになって湯に浸かっている。
「プッ、あはははははははッ!」
ふたりは互いに見つめ合いながら、腹を抱えて爆笑する。
「あはははははッ! で、さっきの話の続きですがぁ」
ミーノは笑いすぎてひんひんと息を切らしながらも、話を続けようとする。
「はひゅう、そ、それで、はひぃう、その可憐すぎる少女は、実は、ひぃうう、任務を受けていたのではなくて、ひゅみゅうん、勝手に人探しの旅に出たのですぅ!」
笑いながら語るミーノ。
「あはははははッ! それってつまり、家出同然に飛び出してきたってこと? そうなると、キン肉宮殿では、ミーノちゃん失踪事件になってるかもってこと?」
ふたりの笑い声がフェードアウトしていく。
「そ、それってダメだよ! ダメダメだよ! ミーノちゃん、それは絶対にダメだよ!」
「うわああぁぁああぁぁああぁぁんッ! ごめんなさいですぅぅぅ!」
驚きのあまりに声を荒げる凛香は、泣きじゃくるミーノを見て深い溜息をつく。
「それはダメだよ、ミーノちゃん……もう何カ月も帰ってないんでしょう? しかも連絡ひとつしてないんでしょう? 大事件だよ、それって……」
ミーノはすんすんと鼻をならしながら、腕で目を拭う。
「いえ、きっと宮殿では、ミーノは仕事辛さに逃げ出したのだと、そう思われているに違いないのですぅ……わたしみたいなドジレストな娘、だれも追いかけたりはしないのですぅ……それに今日の戦いはキン肉星でも放送されたと思いますので、ミーノの無事は確認されているはずなのですぅ」
凛香は目を背けながら話しているミーノの両肩をつかみ、まっすぐに見つめる。
「ダメだよミーノちゃん。きちんと自分から連絡をしないと! 絶対に心配してるよ!」
「あああああああ……そうですよね、やっぱり……」
意気消沈したミーノは湯船に鼻まで浸かり、ぶくぶくと泡を立てながら困り果
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