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大切な人
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のにこの言い方だ。ユキは体から力が抜けて恐怖が体を蝕む。

「さあ、死んだことだし。もう、いいだろ。さあ、俺の物になれ」

「……」

 ユキは動かなくなった。玖珂も動くのがめんどくさくなったのか、ソファーを出してその上に座る。

「来い、雪乃」

 そう言って手をかざすとユキの体は引っ張られて玖珂の上に乗せられる。

「……」

 しかしユキは無言のままだった。それもそのはず。あの世界でも、この世界でも大切な人をまた目の前で無くしたことによって相当なショックを受けたのだから。

 放心状態のユキを見た玖珂は体をいじり始める。しかし、ユキはまったく動かない。まるで人形のように。

 しかし、突然、異変が起きた。部屋の所々からノイズが発生したのだ。玖珂は何事かと思いウィンドウを確認したが何もなかったのか叫ぶ。

「おい、技術者!これはなんだ!?バグなのか!?」

 叫ぶがなにも帰ってこない。玖珂はいらいらしてきたのか脱出をしようとするが何かに殴られたかのように吹き飛んだ。ユキはその方を見る。そこにはノイズが発生していてその間から腕が突き出されていた。そしてノイズは広がっていく。先は見えないが中からはもう一本の方の腕が出てくる。そしてようやく体が出てきた。

「よう、玖珂……あの世から追いだされちまったから戻ってきたぜ……」

 そこから出てきたのは先ほどの妖精の姿ではない、SAO時代の格好をしたゲツガであった。
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