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八条学園怪異譚
第二十三話 犬と猫その三
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るから」
「不思議なお話になってるのね」
「それで」
「そうなの。学園の何十もある不思議の一つよ」
 美紀はこのことも知らないまま二人に言った。
「冷凍庫の白い影とかもあるし」
「ああ、あれ」
「あのこと」
「あっ、このこと聞いたことあるのね」
「ええ、まあね」
「ちょっとね」
 二人は雪女のこと、その冷凍庫の真実を隠したままそのうえで美紀に返した。
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