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八条学園怪異譚
第二十三話 犬と猫その一
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てアイスを食べている。
「凄く甘くないか?」
「それでいてしつこくないしな」
「普通のバニラとは違う感じでな」
「食いやすいよな」
「どっかの似非グルメ漫画みたいなことは言わないけれどな」
「あの新聞記者が店の中でまずいと怒鳴り散らす漫画な」
 こうした行為が人間として最低の、それこそ野蛮人そのものの行為であることは言うまでもない。こうしたところに原作者の品性や人格、教養が出る。
「ああいうことは言わないけれどな」
「やっぱり美味いよな」
「うん、このバニラはね」
 聖花はそのバケツの如きカップを見て言う。
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