第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第23話:どうして権力や財力を持った親というのは、娘の結婚相手を勝手に決めたがるのだろうか?
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(エンドール城下町)
リュカSIDE
うるせージジイだ…
まだ3発しかヤッてないのに『急用じゃ!』と言って邪魔をする。
若者二人は諦めて出て行ったが…それとも触発されちゃったのかな?
お手々繋いで仲良く見えたが……?
しょうがないので4発目を早々に終わらせて、余韻を味わうことなく終了させた。
バニースタイルへ着替えるジュディーに「慌ただしくてゴメンね」と声をかけ、ディープなキスで部屋を送り出すと、気配を察した若い二人がお手々繋ぎながら戻ってくる。
ジジイは俺に怒り心頭で、若者二人の成長に気付いていない様子。
「…っで、僕の邪魔をする程の急用って何?」
いかんな…若者二人の成長が嬉しく思えるのに、お楽しみを邪魔された事の方が響いているみたいで、声のトーンが低音でドスが効いている。
怒ってるかもしれない、俺…
「う、うん…実はね…一人の女の子の為に、どうしても武術大会で優勝しなきゃならなくなったの! 今も闘技場では予選大会が行われているらしいから、それを見に行って後日の私の試合に備えたいの。リュカの力で少しでも強くしてほしいの!」
どうやら真剣なアリーナ…
まだ裸で、ジュディーの移り香や分泌液の匂いがする俺に近付き、心からお願いをしてくる。
顔が近すぎ、キスでもしようとしてるのかと思うくらい…
チラッとクリフトを見ると、服の裾を握り締め不安そうに眺めている。…面白い。
「その女の子が僕にどう拘わるの? 未来の僕の愛人か?」
「ふざけるな馬鹿! この国の姫様が、武術大会優勝者と結婚させられるんじゃ! 姫様はそれを阻止すべく、どうしても優勝しなければならないんじゃ!!」
どうにもよく解らん…武術大会の主催者は国王だろ?
「主催者である国王が、優勝しても姫さんと結婚させないって言えば済むんじゃね?」
「そ、それがね…王様自ら高らかと宣言しちゃったの…『武術大会優勝者への褒美は、余の娘…モニカを娶らせようぞ!』ってノリで言っちゃったらしいの…それで、引くに引けなくなっちゃって…本人は後悔してるのよ!」
「はぁ、何だそいつは!? 娘の人生を何だと思っているんだ!? …これだから王族や貴族・金持ちって言うのは度し難いんだよ! 自分は何をやっても許されるって思ってやがる。例え家族の人生でも自分の思い通りになると考えてやがる!」
最悪だ…大嫌いだそう言う奴は!
腕白馬鹿が優勝して姫さんと結婚し、王位をガッツリ継いだ挙げ句、この国を滅ぼしてしまえ!
こんな大会で優勝できるような奴に政を行える奴が居る訳ない!
自分の欲求の為に、権力と財力を使い果たし、全てを混沌に落としてしまえば良いんだ!
「きっと現エンドール王は、この国を滅ぼす切っ掛けを作った愚か者として歴史に名を残すんだ…ざまぁみろ!
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