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妖刀使いの滅殺者
第11話
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っちゃあ当然。それに謝礼は求めない世界になっている。だが彼ら…月夜の黒猫団とサチは違った
たった一回の戦闘に勝利すれば互いに大いに喜びあい、讃えあう。そんなギルドだった
しばらく喜びあっていて中々終わらなさそうな月夜の黒猫団にキリトがダンジョンの出口まで同行を申しだてた時は本当に驚いた。キリトはこういう時、さっさと行ってしまう奴だったからだ
でもまぁキリトの気持ちも分からなくはない。大方、このギルドがいかにも仲間然とした雰囲気に惹かれたのだろう。――いや、半年経った今ならわかる。キリトは単に気持ちが良かったのだろう。彼らを守り、頼られる事が

「よかったら打ち上げしません?さっきのお礼も兼ねて」

ダンジョンを抜け、主街区に戻った俺達は月夜の黒猫団リーダーのケイタが提案した酒場打ち上げに頷いた。彼らにしてみれば高いであろうワインで乾杯し、一通り自己紹介が終わったところで、ケイタが聞きにくそうに小声で俺達のレベルを訪ねてきた

「ワリィ、詳しいレベルは勘弁してくれ。でも、一応攻略組トッププレイヤーだ」

ダンジョンに居た理由を問いただされるかな?と思ったが、そんな心配をよそに月夜の黒猫団はおぉー!と歓声を上げてくれた。しかし、キリトは自分のレベルより20も下のレベルを言ったのだ

「お二人とも凄いですねぇ。攻略組ですかぁ」

驚いているケイタに俺は微笑しながら

「敬語はなしにしようぜ。でも、お前らもけっこう実力あるじゃねぇか」

そんな…と謙虚な黒猫団メンバーと他愛もない会話が続いた
しかしキリトは一切自分の事を言わず、その場の空気に溶け込もうとしていた

「キリトは、そのレベルでソロプレイもするんでしょ?あぶなくねぇのか?」

不意に根使いが陽気にキリトに話しかけてくる。一瞬、どう受けこたえるのか気になったが本人は苦笑しながらも平然と答えた

「ソロって言っても、一匹だけを狙った狩りだから経験値稼ぎ的には能率わるいぜ」

「そっか――なら、さ。もしよかったらキリト、うちのギルドに入らないか?」

「え…」

少し申し訳なさそうな顔をしてケイタは話始めた

「君ならすぐにほかのギルドに誘われちゃいそうだし、まぁ見てもらえばわかると思うんだけどうちの構成が偏ってて、さ。前衛もテツオだけで回復も間に合わないんだ。だから、その、君が入ってくれればうちも大分らくになると思うんだけど…」

それに…と付け加えてケイタは奥の席に座っていたサチを呼んだ
ワイングラスを持ってきて恥ずかしそうに会釈した

「こいつ、見ての通り長槍使いなんだけど、スキル値がまだ低いから今のうちに片手剣士に転向させようかと思ってるんだ。でも、練習時間もないし、片手剣の使い方もいまいち分かってないからさ。よかったらコーチ
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