機動戦士ガンダムSEED
0163話
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らなんとでもなるが、この食堂には避難民達も大勢いる。そちらに被害が出るのを憂慮したのだろう。
「兄ちゃん、俺からも頼む」
マードックからも頼まれ、溜息を吐き両手を挙げる。
「OKOK、分かったよ。降参だ」
それを聞いた副官が護衛の兵士に命じて俺を拘束するように命令するが……
「おっと!」
そのまま連れ出されようとした時、偶然にも……そう、あくまで偶然にもガルシアの顔面を踏みつけていた右脚に力が入り、床へと後頭部をぶつけてガルシアが気絶してしまった。
「貴様!」
それを見ていた副官が俺に殴りかかろうとしてくるが、視線を向けた途端一瞬で動きを停止して顔中に汗が吹き出す。
「そ、そいつを独房に連れていけ!」
「はっ!」
護衛の兵士が恐る恐るといった様子で銃を向けてくる。俺はそれに逆らう事なく連行されて食堂を出て行く。食堂の中ではもう1人のMSパイロットを探す副官の声が響いているが……キラの性格だと他の皆に迷惑が掛かる前に自分から名乗り出るだろう。
取りあえずは計算通りに進んでいるようで何よりだな。
そのままランチを使いアークエンジェルからアルテミスへと移動して独房へと放り込まれる。独房の中を確認するが、監視用のカメラが1台あるだけでかなりの死角があった。まぁ、最重要の捕虜や犯罪者を入れておくような独房ならともかく、ここは一般の独房だから無理もないか。
「さて……」
まずは監視カメラにギリギリ映る所に座り、壁に寄り掛かる。そしてそのまま監視カメラから見えない場所に空間倉庫を展開。スライムを使い独房の壁を直径0.1mm程度の穴で溶かし……よし。上手い具合にこの独房は外壁近くにあったらしく外は既に宇宙だ。そのままスライムを細い糸のような状態でアルテミスの表面を探査していく。
「これか」
探索を開始して数分ですぐに目的の物は見つかった。アルテミスの表面に無数に設置してある光波防御帯を発生させるビーム発生装置だ。金属で出来ているだけに宇宙空間でもスライムの触覚により発見する事が出来た。しかも運のいい事にまだアルテミスの傘を展開している状態で、だ。つまりはまだ近くにローラシア級がうろついてるのだろう。
「後は……」
発見したビーム発生装置を中心にして周囲をスライムで探索し、8つ程のビーム発生装置を発見する。
「よし」
深呼吸をして呼吸を整える。ここからは時間の勝負になるから遅滞は一切許されない。と言うか、行動が遅れた場合は俺もこのアルテミスの崩壊に巻き込まれる事になってしまう。
「SPブースト!」
エースボーナスのSPブーストを使用し、スライムの能力を強化。そのまま鋭利な鞭と化したスライムでビーム発生装置9個を瞬時に破壊する。同
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