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Fate/ONLINE
第十二話 閃光と神父と弓兵と
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が女性の下着姿を見た程度でh……」
「出てけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「おわっ…!?待ちたまえ!そんなに物を投げるな!!」

羞恥と怒りで頭がいっぱいだった私は、部屋にあるありったけの物をアーチャーに投げつけると部屋から追い出す。
あの男にデリカシーなんてものはない。

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『まったく、さっきからどうしたんだ?いくら話しかけても返事もしないとは』
「……」
『もしかしてさっきの事をまだ気にしているのかね?先ほども言ったが私はサーヴァントであり、君の……』
「うるさい!!少し黙ってて!!!」

私は思わずそう怒鳴ってしまった。
周りに他のプレイヤーはあまりいなかったが、たまたま居合わせたプレイヤーは何事かと私に視線を向けていた。

それもそうだ。
今アーチャーは霊体化という状態になっている。
サーヴァントは霊体化することにより、周りの人から存在を気付かれなくすることが出来るそうだ。
そのため、先ほど私は一人で怒鳴っていたことになる。

だが、今の私にはそんなことは気にもならなかった。
男性に下着姿を見られたのだ。
生まれてこのかた男性に見せたことなんて一度もない。
しかも当人はいたって気にしておらず、その態度がより私を苛立たせる。

『マスター、少しは落ち着きたまえ。あまりイライラすると冷静な判断が出来なくなるぞ』
「誰のせいよ!!!」

私は再び怒鳴るとそのまま歩を進める。

『やれやれ、第一層に来てからもずっとその調子じゃないか。そろそろ機嫌を直してもいいと思うのだが…』
「……ふんっ!」

私は鼻を鳴らしてアーチャーを無視しながら歩く。
現在私は第一層の“はじまりの街”に来ている。
あの空から聞こえた声の主に会うため、西の教会へ歩みを進める。

アーチャーと言い争っている内に、私は最西端へとたどり着いた。

そこは、明りがほとんどなく、薄暗い場所。
ふと視線を前に移すと、道の先にはポツンと佇む一軒の建物があった。
屋根には十字架が建てられており、一目で教会だと判断できる。

だが、教会と言うには若干無理があるかもしれない。

何故なら、その雰囲気だ。

まだ昼過ぎにもかかわらず、その教会の周りだけ妙に薄暗く不気味な雰囲気を醸し出している。
教会といえば、もっと明るいイメージがあり、正直私もそこに行くのを躊躇った。

「ほう、なかなか面白い所だ。このゲームの開発者はなかなかしゃれた趣味を持っている」

アーチャーはそう言いながら霊体化を解いて私の傍らに立つ。

「どうしたマスター、行かないのか?あそこに君の知りた
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