第十二話 閃光と神父と弓兵と
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は全部で七つ。
それぞれのクラスでサーヴァントは一人までなのね。
私はその話を聞きつつ少し考えていた。
全部で七体のサーヴァント、セイバー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカー、そしてアーチャー。
私はこの内の一体を使役しているのだ。一万分の七というとんでもない確率の中で、私は選ばれてしまった。
そのことに他のプレイヤーへの罪悪感もあったが、何より強力な仲間が出来たことに喜びを感じていた。
サーヴァントという力強い従者、これで攻略も今までよりスムーズに進むであろう。
そんなことを私はこの時感じていた。
-----------------------------------------
私は一通りサーヴァントについてレクチャーを受け、アーチャーを召喚した昨日の夜の事を思い返してみた。
あの時、私に話しかけてきた声について。
あの声の主は私にサーヴァントを与え、そしてあの時こう言った。
“マスターに選ばれたプレイヤーよ「光あれ」”と。
正直、私は何故サーヴァントを召喚できたのか分からないし、それにアーチャーやあの声の主の言っていた聖杯戦争という単語も気になる。
目の前にいる当人に聞いてもいいのだが、どうもあの声の主が気になる。
「ねえアーチャー、あなたが召喚された時空から聞こえてきた声に何か心当たりはある?」
「声?ああ、何かと胡散くさそうなあの声か…。私は選定の声に応じただけなのでな、詳しくは私にもよく分からん」
そうアーチャーは呟く。
どうもあの声の主が気になってしょうがない。
そんな私の態度にアーチャーは、
「そんなに気になるのであれば教会に行ってみればどうだ?あの声の主も言っていたであろう。気になるのなら教会に来い、と」
そうだ。
あの時声の主の言っていた、第一層“はじまりの街”の西にある教会。
その場所に行ってみればあの声の主に会えるかもしれない。
「アーチャー、ちょっと出かけるからあなたも付いてきて」
「了解した、マスター」
私はそう言うと、今着ている部屋着から普段外で身につけている“KoB”の制服へと着替えようとする。が、
「……ねえ…アーチャー」
「なんだ、マスター?」
「…あなたさっき私が着替えた時何処にいたの……?」
「ん?何処と言われてもずっとマスターのそばにいたが、それがどうかしたのか?」
……アーチャーの言葉に私は急激に体中の体温が上昇してくるのが分かる。
「どうしたんだマスター、顔どころか手足まで真赤だぞ?」
目の前の“男”は何食わぬ顔で私になれなれしく話しかける。
「……もしかして私に着替えを見られたことが不満なのか?なに、心配しなくてもいい。私は男である以前にサーヴァントなのだ。たか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ