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第十二話 閃光と神父と弓兵と
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るの?」

そう。黒き剣士の隣に立っていたあの少女。
彼女も彼と同じ“サーヴァント”であろう。
そして彼女は自ら“セイバー”と名乗っていたのだ。
ならば彼も彼女と同様に役割のような呼び名があるのであろう。

「……ふむ。どうやら私の前に召喚されたサーヴァントに君が接触していたのか。これが幸か不幸か定かではないが、まあ問われたのならば答えよう。私は“アーチャー”のクラスで現界した」
「アー…チャー……?弓兵なのに剣を?」

“アーチャー”つまり“弓兵”だ。
確かに彼は剣を使いながらも弓を引いていた。
“弓兵”でありながら剣を使っていることに私は疑問を抱いた。

「ん?これでなかなか捨てたものでもないぞ?弓兵でも必要とあらば剣を使うし、槍で突くこともあるだろうさ」
「……そうなの」

私はそんなアーチャーの話を聞いてるうちに一つの疑問が生じた。

「ねぇ…サーヴァントって何体いるの?」

そう、彼が言うサーヴァントは何らかの役割が与えられている。
つまり、最低でもその役割の数だけサーヴァントが居るということ。
…いや、もしかしたら役割が重複しているサーヴァントもいるかもしれない。

「ふむ、そうだな。基本的にはサーヴァントは全部で七体。それぞれ七つのクラスに分かれている」

七体…。つまり私はその七体のうちの一体を私が使役しているということになる。
そう、一万分の七の確率を私は手に入れたことになる。

「七つのクラスって?」
「そうだな…、一つは君のあったことのある剣士の英霊“セイバー”。その名の通り剣を最も得意な獲物として扱っている」

“セイバー”…。そのサーヴァントは私の知っている黒の剣士が使役している。
正直彼女に初めて会った時の衝撃は忘れようがない。

「次に槍兵の英霊“ランサー”。槍使いの英霊で全サーヴァント中最も高いスピードの持ち主だ。
そして“ライダー”。騎乗兵のサーヴァントで高い機動力が持ち味だな。
魔術師のクラスに“キャスター”という者もいる。基本このサーヴァントは陣地を作り、自分に有利なフィールドを作り出す。
暗殺者というクラスもあったな。“アサシン”と呼ばれるサーヴァントで気配を消し、相手マスターを殺すことに長けている。
そして“バーサーカー”。こいつは厄介でな、狂戦士として呼ばれているため理性がない。だが狂戦士として呼ばれると軒並みステータスを強化することが出来る」

こうやって聞いているとサーヴァントにもさまざまな特性があるのが分かる。

「最後に、私のクラスである“アーチャー”だが、名前の通り弓兵だ。射撃能力を保有し、マスターがいなくても単独行動というスキルを持っているため、何日かは生き延びることが出来る」

なるほどね、サーヴァントのクラス
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