外伝その二〜海鳴市・中編〜
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「それじゃ、皆お風呂に入る準備しよか。」
話によればここから少し行ったところに大きな銭湯があるというのだ。公衆浴場の文化はミッドチルダでも珍しいのか何人か興味深そうな顔をしていた。
全員が準備のために動こうとした時にライが声を発した。
ライ「あ〜、はやて僕は遠慮する。」
一同「「「「「え?」」」」」
ライ「実は士郎さんと約束したことがあるから、僕はそちらに行くよ。」
なのは「お父さんと?」
ライ「ああ、それにキャロが良ければだけどフリードも連れて行きたいから。」
キャロ「フリードを……ですか?」
フリード「キュク?」
ライ「フリードを銭湯に連れては行けないし、ここにフリードだけを残すわけにもいかないんじゃないか?士郎さんが言うにはお風呂も貸してくれると言っていたしね。」
その考えに至ったのか皆納得の表情をしていた。フリードは自分のことをしっかり考えていたライの肩に乗り、感謝するようにライの顔に頬ずりしていた。
結局ライと同行するのはフリードとキャロとエリオ、そして美由紀と手合わせすると聞いたシグナムが行くことになった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前回の予告通り予告編その二です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第四次聖杯戦争。
その戦いは勝者を生むことなく残ったのは街と人を焼いた災害のみ。
生き残った者も記憶を焼かれ、心を壊していた。
聖杯の中身、『この世全ての悪《アンリマユ》』。その泥に飲み込まれたものはこの世に存在するあらゆる負の感情を受け、精神を壊され、その身を焼き取り込まれていった。
例外は確たる自我を持っていたため、その存在を認識された彼の英雄王。
そして―――――――――――――――
(俺を求めたロクデナシ達の戦いも終わったか。というか、なんで俺なんかを万能の釜と勘違いするかねぇ〜〜)
その聖杯の中身の、ある意識はそんなことを気怠げに考えていた。
(全く、それにしてもいつここから出られるのかねぇ〜〜………嫌、出れてもやることないんですけどね〜〜……………ん?)
その思考に触れるように別の意識が割り込んだ。それはまともな言葉を発することなくただ聖杯の中身に存在していた。
(なんだぁ〜……こんな所に来るもの好きは?)
その意識はまだ幼く、ここがどこなのかも分かっていないようだ。
(……ああ、そういうこと………あの戦いの被害者ね。ん?おいおい、これまたヘヴィーな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ