暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
外伝その二〜海鳴市・中編〜
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味しいかった。しかもエリオやスバルのように普段から食べる量が多い人にも十分な量があるため、皆気兼ねなく箸を進めている。

ライ(賑やかな食事をしていると生徒会を思い出すな。)

 自分の取り皿の上に置かれた料理を口に運びながらライはそんなことを考えていた。
 そんな時に視線を感じたのでそちらを見ると、アリサとすずかの2人がライの手元を見ていた。

すずか「お箸を使うのお上手ですね。」

ライ「?……ああ。」

 なぜそんなことを言われたのか、一瞬わからなかったがすぐに腑に落ちる。
 ライは見た目少なくとも日本人に見えない。その為、器用に箸を使いこなしているのが意外だったのだろう。その証拠にアリサはライに気を遣いフォークを渡そうと手に持っていた。

ライ「僕の母親が日本人でお箸を幼い頃から使っていたので。」

すずか「へぇ〜、そうなんですか。」

アリサ「それにしては上手すぎない?下手な日本人よりも綺麗な持ち方してるわよ?」

ライ「ハハハ、よく言われます。」

 ライとしては思わず自分の過去を少し話してしまったことに「しまった」と感じすぐにその話を切り上げた。話を変えるためにもライは新しい料理を取りに行く。
 ライが新しく取ったのは焼きそばであった。その焼きそばは普通の物よりも少し赤みがかっていたので気になりそれを選んだのだ。
 それを普通に食べるように口に運ぼうとした時に静止の声が響いた。

はやて「ライ、ストップ!!」

 あと少しで口に入るといったところでライは動きを止めた。

ライ「はやて?」

はやて「私はその焼きそばを作られたとこを見てへん。アリサちゃん達は?」

アリサ「私も作ってないわよ、焼きそばなんて。」

すずか「私も。」

はやて「じゃあ、それを作ったのは――」

シャマル「あの、私ですけど。」

 おずおずといった雰囲気で手を上げたのはシャマルであった。それを確認した瞬間シグナムとヴィータが訓練の時以上に真剣な表情をして口を開いた。

シグナム「ランペルージ、悪いことは言わん。今すぐその皿をおけ。」

ヴィータ「お前はまだ若いんだ。ここで無茶する必要はねーぞ。」

シャマル「2人共、酷い!!」

シグナム・ヴィータ「「黙れ、前科持ち。」」

 2人の言葉に崩れ落ちるシャマル。そんな彼女がいたたまれなくなり、ライはシグナムとヴィータの警告を無視して自分の取り皿の上の焼きそばを口に運んだ。

一同「「「「「あっ!」」」」」

 シャマルの料理が美味しくないことを知っている何人かが声をあげる。何人かに至っては特攻兵を見送る家族を見る目になっている。
だがそれでもライは箸を止めない。二口目、三口目と箸を進めていき、とうとう取り皿の
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