暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
11*ゆっくりさせてください
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「…………で、あなたは一体何なんですか?」

「ですから、第三王女「それはもういい!!」……事実なんだからしゃーないやん。」

自分はフィーさんとやらによる取り調べを受けている。
まぁ、こんなやり取りが1時間程続いているのだが。

現在いる部屋にはフィーさんと自分だけである。

部屋は本棚と机と椅子だけの簡素な感じで、教室と同じ大きさくらいある。

ちなみにバリスはと言うと、フィーさんの怒りの矛先が自分に向かってしまったのであっさりと解放されてしまった。
くそ、忌ま忌ましい。

「しかも何です!髪をそんな色に染めて!あなたは魔族の誇りが無いんですか!そもそも髪の色とは…………」

ねーよ
人間だもの、ばい鳴海

つかよく喋るな、喉大丈夫か?

「聞いてるんですか!」

んなわけねーだろ。

「聞いてはいるけど認識してない。」

「………そんなに死にたいですか…」

そういいながら、剣を抜き、構えるフィーさん。
だが

「エクスペリーアームズ」

―――フェン、カランカラン

武装解除の術の餌食になりました。
ちなみに杖はシャーペンで代用。

「……あくまで私を馬鹿にする気ですか……余程私に殺されたいようですね!!」

うるせーよ、こちとらリミットブレイク寸前だぞ。

「え、するもなにも元から馬鹿でなかったの?
つか、君如きにできんの?」

「コロス!!」

いきなり殴り掛かるフィーさんと、全て紙一重で避ける自分。
受け止めては駄目である、ギリギリを見極め、避けられる事が相手にとっては一番屈辱なのだ。

「この!避けるな不審者!」

「いや、余りに遅くてつい。」

「うがぁぁぁぁぁ!!」

ハッ!笑止!
一秒を十秒に変える能力の前には余りに無力!!

と、そんな事をやってると部屋の扉が開いた。
よーするに誰か来た。

「おねーちゃーん、お土産持って…………なにやってんの?」

ゼノアと初めて会った時にいたちびっ子だ。
名前はしらん。









「………すいませんでした。」

「いや、もういいですって。」

今自分の前でフィーさんが謝ってくれている。
理由は簡単、さっき出現した彼女の妹、ノア・リディムちゃんのお陰である。

なんでも彼女はゼノアの隊の副隊長で、奴から自分のことを色々聞いてるんだって。

ノアちゃんの努力により誤解も解け、自分たちの空気もだいぶよくなった。
ホント、ありがとうですよ。

しかしこのナリで副隊長とは…
人、いや魔族は見た目に寄らないな。

「しかし、人間でサムライで勇者で覇王で近衛隊名誉顧問ですか……。
本当に何者なんですか?」

侍は
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ