11*ゆっくりさせてください
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こから逃げたい。
でもやったら制裁くらうだろうなぁ
だいたい、あの姫がこいつに自慢してばれるんだろうから、嘘ついても意味ないよな…
「…………一応、本当…」
「そうか!ならお前俺のこの「兄様!ナルミは私の近衛兵です!」チッ!」
振り返り、ドアの方を見て見ると他の近衛隊の方々を引き連れた我らがエリザ姫様が仁王立ちなさっておられた。
「兄様!ナルミは私が先に近衛隊に入れたのです!勝手に引き抜こうとしない!」
「しらねーよんなこと!俺が欲しいから引き抜こうとしてんだよ!黙ってろ!」
「それこそ私は知りません!ナルミは私のものだ!」
……なに本人差し置いて自分の所有権あらそってんのさ。
つか王族だよね、君ら。
言葉遣い汚すぎね?
「よし!ならこいつに決めて貰おうじゃないか!ナルミ!俺のところに来るよな!」
ハィ?
「違うであろう!ナルミ!私のとこに残るであろうな!」
なに、この究極の二択。
つかいざ自分に選択権が与えられると困るね実際。
何たって、自由になる選択肢が無いんだもん。
「「ナルミ!!」」
はいはい、えーっとねぇ……
「……エリザ姫の方で。」
「いよっしゃぁー!!」
「なぜだー!?」
二人共本当に王族?
はしたなすぎ。
「何故だナルミ!?このじゃじゃ馬に惚れてるのか!?」
ない、それは地球が逆回転する程にありえない。
そしてシルバちゃん、怖いです。
やっぱりあなたはゼノアの妹ですねってくらい眼が怖いです。
何をそんなにお怒りですか。
「違う。お前のとこは毎日お前が“稽古”をするんだろ?やってられるか!」
ガーン
そんな効果音が聞こえるくらいにこいつはショックを受けている。
実際毎回屋上でやったみたいな事やってたら体がもたんわ。
「ではナルミ、行くぞ。」
?
「何処に。」
「父様、つまり王に会うための作法とかを教えるのだ。余りきにせんでも良いが、ナルミの国とは違うであろうからの。」
はぁ、そりゃどーも。
とてもめんどくさいです。
「なので今私の部屋へと行く。なので来い!」
めんどくせーな、おい
そう思いながら自分は引きずられながらフィーさんの部屋から連れ出されていった。
その時見たのが燃え尽きてる馬鹿と、何処からかお茶を出して干しポリャの実を食べながら談笑しているフィー&ノア姉妹。
……こいつら、面倒事自分に押し付けてたな。
だから助けてくれなかったのか。
…チクショー!
************℃☆
さて、自分達は今この城の謁見の間へと来ております。
この前まで自分がいたウェン
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