暁 〜小説投稿サイト〜
血を流すマリア像
第二章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初
のはというのだ。
「肌や口、耳や鼻もです」
「そうしたものを全て使ってですね」
「そうです、解決するべきなのです」
「それで今回は鼻を使われましたか」
「上手くいきました」
 神父はほっとした顔で述べる。
「神に感謝しましょう」
「事件の解決をですね」
「全ては神のお導きなのですから」
 だからだというのだ。
「それでは」
「今から」
 シスターも応えそのうえで二人並んで礼拝堂において跪き神に事件を感謝させてくれたことへのお礼の礼拝をさせてもらった、その前にいるマリア像の目は今は涙を流してはいない。ただ静かにそこに無言で微笑み立っているだけである。


血を流すマリア像   完


                     2013・4・13
[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ