第二十二話「イッセー、強化計画!」
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的なレクチャーは功を成し、気殺の法も完全とまではいかないまでもある程度の形にはなってきた。さらにはレイ直伝の体術もいくつか教わり、確実に強くなってきているのが実感できる。だけど、まだまだこんなもので満足してはいられない。
「うぉおおおおおりゃあああああ!」
現在はレイと模擬戦をしている真っ最中だ。相手の目線や気配、呼吸から次の挙動を先読みするのが今回の目標だ。
俺のボディーブローをスウェーで回避するレイ。その状態なら追撃されたら対処できないだろ!
「くらえ! レイ直伝、拳撃三歩!」
拳を振りかぶりながら跳躍し、全体重を拳に乗せる。口角を吊り上げたレイは唐突に前に出た! 重心が後ろにあったのにどうして急激に前に出れるんだ!?
「甘いねイッセー。それは諸刃の剣だって教えたでしょ」
反らしていた上体を今度は前方に倒しながら物凄い勢いで俺の懐に入る。そして俺の顔面にレイの拳が突き刺さった。
「ぶぐぁああああああッ!!」
俺の体重や勢いがある分、カウンターとなって俺に襲い掛かった。なるほど、確かに諸刃の剣だよ。身を以って味わったぜ……。
「うん、模擬戦はこのくらいにしとこうか。じゃあ十分間の休憩ね」
「おぉ〜……」
大の字に寝っころがり乱れた呼吸を整える。流石に三十回連続で模擬戦は辛いわ。しかも全敗だし。
俺の横に座ったレイが苦笑する。
「イッセーはここぞというところでヘマしちゃうねー。本番じゃやらかさないでよ?」
「さ、さすがにそれはない思うが……」
「どうだかねー。イッセーだもんねー。案外ポロッとやっちゃうかもよー」
「いやいや、そんなことはしないだろう――しないよな?」
「いや、僕に聞かないでよ。――んじゃ、休憩終わり!」
って、早くねぇか!? まだ一分も経ってないじゃねぇか!
「そんなことないよー。休憩したでしょ? ほら早く立って立って」
レイに促され立ち上がる。やはりまだ疲労が回復していないため、足腰がフラフラだ。
「んー、じゃあ今度は魔術を教えまーす! パフパフ〜!」
「おお、ついにか! どんな魔術なんだ!?」
なにかこう、ド派手で格好いいのを頼むぜ!
「教えるのはね、超基本系魔術の身体強化だよー」
――は?
「超……基本系?」
「うん、そうだよ? あっ、だからといって甘く見ちゃだめだよ。これはすべての魔術の基礎となるものだから、これがをしっかり修得すると魔力運用の効率が上がるんだ。それによって強化される度合いもまた違ってくるし」
「要は奥が深いって
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