第二十二話「イッセー、強化計画!」
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るほどねぇ。うん、いいよ。他ならないイッセーの頼みだし、僕が鍛えてあげる!」
「本当か!?」
「ホントホント。じゃあ、早速やる?」
「ああ、頼むわ」
「ラジャー」
イッセーを連れて次元跳躍で別次元に転移する。転移した場所は真っ白い空間であり、上空にはルービックキューブのような複数の白いキューブが回転しながら浮遊していた。
「なんだ、ここ……」
呆然と佇むイッセーが周囲を見回す。
「ここは虚数領域っていう異空間だよ。ここの時間と人間界の時間は捻じれているからいくらでも修業し放題さ。確か、ここでの一日が人間界での一分だったかな? まあなんにせよ、時間はたっぷりあるから、じっくり鍛えてあげる」
† † †
「では、只今よりイッセー強化計画を実施したいと思いまーす! パフパフ〜!」
ポケットから取り出した小型のラッパを鳴らし場を盛り上げようとするが、イッセーは真剣な表情を崩さなかった。ありゃ、それほど本気なんだ。なら僕も真剣に応えないとだね。
「じゃあ、イッセーを鍛えるにあたっての今後の方針を説明するね」
「おう!」
「ん、元気があってよろしい。やっぱりイッセーの持ち味は『赤龍帝の籠手』にあると思うんだ。だから今以上に『神器』の扱いを覚えてもらう。それと同時に今までと同じく基礎を高めつつ、体術と魔力運用とある魔術を覚えてもらうよ」
「体術ってのは分かるけど、魔力運用ってのは?」
「魔力運用は魔力コントロールのことだよ。イッセーの保有する魔力量は少ないけど、『赤龍帝の籠手』の力で魔力を倍増させれば僕の教える魔術が使えると思う。そのためには基盤となる魔力コントロールを身に付けないといけないんだ」
「その魔術ってのは何なんだ?」
イッセーの質問には答えずポケットからチュッパチャップスを取り出す。
「まあそれについては追々教えるよ。まずは基礎体力と体術を身に付けようか」
僕が指を鳴らすと辺り一面に様々な大きさや形をした『壁』が現れる。
「じゃあ、今から僕がイッセーを追いかけるから、イッセーは僕に捕まらないように逃げて。障害物を利用して隠れるのも良し。制限時間は六時間ね」
再び指を鳴らすと上空に巨大な懐中時計が出現する。
「僕に捕まったらペナルティがあるから頑張って逃げてね。さあ、鬼ごっこの時間だよ〜」
さてさて、何分持つかな?
† †
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