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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第20話 キレますよ?
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が……!」

修也の言葉にレティシアは頷き

「安心しろ、相手側は人材を求めてゲームを仕掛けてきた、だから彼女ほどの才能をあいつらはむざむざ傷つけたりはしない」

レティシアは安心させるように言った

「そう……よかった………」

その時、耀の体がグラッと傾く

「耀!?」

修也がとっさに耀の体を支える

「ごめん、なんだろ?」

耀の顔は赤くなっている
修也は耀の体がいつもより熱くなっているのを感じる

「レティシア、熱があるみたいだ。どこか隔離できるような部屋は無いか」

修也があせったように言う

「あ、ああ。こっちだ」

修也は耀を背負い、レティシアに付いていく

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

翌日

隔離部屋個室の中で耀は目を覚ました
寝苦しさで目を覚ますと視界に移ったのは椅子に座ったまま腕を組んで寝ている修也だった
修也の体がピクッと動くと修也は目を開ける

「お、起きたか」

「……修也?」

耀は熱で霞む視界をこすり、修也の顔を見る

「……そっか、私、倒れたんだ」

ケホッケホとせきをして言う

「あんまり無理するな。【擬似神格・アスクレピオスの杖(アスクレピオスの杖・レプリカ)】でペストが進まないようにしているが生憎と俺はコイツと相性が悪くてな、レプリカでもその力の4分の1も引き出せてない」

見ると、修也の傍らには蛇と見られるものが巻きついた杖があった

「そうなんだ」

その言葉を最後に会話は途絶え、沈黙が部屋の中を支配する

「ねえ、修也」

「ん?」

その沈黙を破ったのは耀だ

「その……添い寝……して」

「は?」

耀の言葉に修也派素っ頓狂な声を上げる
赤かった耀の顔がさらに赤くなっている

「ダメ……?」

「うぐっ」

赤らめた顔(熱で火照った顔)+上目づかい(ベッドで寝ているため)+潤んだ瞳(熱の影響)×惚れた相手

「わ……分かった」

=断れるはずが無い(惚れた弱み)

修也は少しだけ顔を赤くしたままベッドの中に入る

「あ……、冷たい。気持ちいい」

耀は修也の体に密着して言う

「そりゃあ、一晩中座ってたら冷たくもなる」

修也は右腕で耀の頭を抱き寄せる

「ふふ」

耀が少し笑う

「どうした?」

「ううん、なんか昔に戻ったみたいだな〜って」

「そうだな」

そう、耀は入院しているときに修也にわがままを言ってよく添い寝をしてもらっていた
そのときにはすでに修也は耀の事が好きだったために毎回体がカチコチになっていた記憶がある

「おやすみ」

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