プロローグ
[2]次話
『もしも、ゲームの世界に行けたら』
世の中に数多くいるゲーマーの方々ならば、実際にゲームの世界に入り込んでみたいと思ったことが一度はあるんじゃないだろうか。
そういったものはネット上じゃ厨ニ病だの何だのと叩かれがちだが、むしろそういった空想を一切持たずに大人になった人間なんているのだろうか、と甚だ疑問に思う。
ちなみに僕も『趣味=ゲーム』という典型的なゲーマーであるため、当然ながらそういった空想をしたことは何度もある。
とはいえ。
いくら僕のようなゲーマーが夢を持ったところで、所詮ゲームはゲーム。
実際にゲームの世界に行くことなんて不可能だし、空想と現実の区別が付かなくなって錯乱、挙句に何かしらの犯罪に手を染める―――なんてことになったら笑えない。
趣味は趣味、遊びは遊びとして割り切らなければ世の中では生きていけない。
ましてや僕はもう高校生。まだ入学してから一月経ってないとはいえ、あと二年もしないうちに大学受験が待っている。
いつまでもゲームで遊んでばかりじゃいられない。
ああ、やってやるさ。
これを機にゲームとは縁を切って、時間があればひたすら勉強に励んでやる。
そして浮かれてる同級生達をあっという間に抜き去り、誰もが羨むサクセスストーリーを歩んでやるのさ!
……と、思っていたのだけれど。
そんな僕の決意は、その後一年も持たずに崩壊することとなる。
全世界のゲーム好き達を震撼させた脅威のMMORPG。
『ソードアート・オンライン』―――通称SAOの登場によって。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ