世界樹攻略
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めてユイの顔を見た。
「ユイ、さっきのガーディアンとの戦闘で何かわかったことはあるか?」
「はい」
ユイはゲツガの問いかけに真剣な表情で答える。
「あのガーディアン・モンスターは、ステータス的にはさほど強くありませんが湧出パターンが異常です。ゲートへの距離に比例してポップ量が増え、最接近時には秒間十二体にも達していました。あれでは……攻略不可能難易度に設定されてるとしか……」
「ふん、個々のガーディアンは一、二撃で落とせるからなかなか気付かないけど、総体では絶対無敵の巨大ボスモンスターと一緒ってことか」
「ちりも積もれば山となる的な感じで雑魚を固めまくって数で押し切ろうってわけか。運営会社が何かこの上に隠してる可能性が高いな……」
「まあ、そうかもな。他にもユーザーの挑戦心を煽るだけ煽って、興味を繋げるってところまでフラグ解除を引っ張るつもりだろう。しかし、そうなったら厄介だな……」
「そうですが……異常なのはパパやお兄ちゃんのスキル熟練度も同じです。お兄ちゃんが最初から遠距離ではなく近距離から戦って瞬間的な突破力を生み出せば可能性はあるかもしれません」
「……」
ゲツガとキリトは考え込む。そして、互いに顔を合わせると苦笑した。ゲツガはリーファのほうを向いて言う。
「……すまないが、もう一度だけ、俺たちの我儘に付き合ってくれないか。ここで無理するよりは、もっと人数を集めるとか別ルートを探すかの選択肢もある。でも、時間が惜しいんだ。何かこの上で嫌な感じがするんだ。もう、時間の猶予が残されてないような、そんな気が……」
そう言うとリーファは何か考えるように顎に手を当てた。そしてしばらくの沈黙の後、はっきりとゲツガとキリトに言った。
「解った。もう一度頑張ってみよ。あたしにできることがあれば何でもする……。それと、こいつもね」
「え、ええ〜……」
リーファは肘でレコンを突付いた。レコンは最初、情けない声をあげていたが、リーファちゃんと僕は一心同体なんだからこんなのへでもないとかいろいろなことを呟いたあとレコンは頷いた。
なにこいつ、怖いとか思ったのは多分俺だけじゃないだろう。そしてゲツガ達は再び攻略を開始しようと思うが、ゲツガは武器をこの中で投げ捨てたためなく、新たな武器を手にいに買い物から始めることとなった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
守護石像の前でクエストフラグを立てる。石造が動いて扉が開く。扉の中からは先ほどと同じように濃密な妖気のようなものが流れ出てくる。中に入るとあのステンドグラスから幾つかの泡が吹き出していた。そして、扉が閉じると同時に雫のように落ちてきて騎士の形を成した。それと同時にゲツガとキリトは叫んだ。
「行く
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