使徒襲来
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モニター越しに見て、信じられなかった。あれだけの集中砲火でもダメージを与えられる事が出来ないとは、今まで自分達が信じて来た常識があっさりと覆された瞬間だった。
「やはり、ATフィールドか?」
「ああ。使徒に対して通常兵器では役に立たんよ」
ネルフの制服を着た男二人はこの状況にも関わらずに、焦りもせず驚きもしていなかった。まるで当然だっと解っているようだっだ、そこに電話の呼び出し音が鳴った。戦自の将校はカードキーを通して赤い受話器を取った。
「・・・分かりました。予定通りに発動します」
将校はそう言って受話器を戻した。苦悶の表情を浮かべていた、他の将校二人もそれ電話が何を意味しているのか理解しているようで、強く歯軋りした
使徒は周りに飛んでいる戦自の航空機を気にする事無く歩き続けていた。だが突如航空機は使徒から急速離脱を始めた。使徒は少し不穏に思ったが気にする事も無いと思って足を進めると、足を置いた地面がいきなり爆発し、空へ高い高い火柱があがった
「やった!!」
将校の一人が使徒が戦自の最強の火力を誇るN2兵器をまともに食らった事に喜びの声を挙げて席から立った。N2地雷の威力は十分に知っている。これに耐え得るものなど存在するはずが無いと考えていた。
N2兵器
国連軍・戦略自衛隊が保有する武器のなかで、最大級の破壊力を持つ兵器の事をさす。地図を描き直さなければならないほど地形を吹き飛ばす威力がある。N2のNとは、No Nuclearの事を指している
「残念ながら君達の出番は無かったようだな」
戦自の将校の嫌味な台詞にネルフの総司令 碇 ゲンドウは僅かに顔をあげ、副司令 冬月 コウゾウは首を竦めただけだ。二人はN2地雷では使徒は倒せないと判断していた。何故そう思っているのか、それは無駄だと知っているからだ
「その後の目標は?」
『電波障害に為に、確認出来ません』
「あの爆発だ。けりはついている」
『センサーが回復します。爆心地にエネルギー反応!』
「なんだと!!?」
報告を聞いた将校は驚きの声を挙げて席から立ち上がった。信じられなかった、N2の威力を重々に知っているからこそ、N2兵器でさえ倒せないっという事が信じられなかった。そこに追い打ちをかける報告が舞い込んで来た
『映像回復します』
大型モニターに使徒の現状が映し出された。そこには信じられない物が映っていた、地面は融解してドロドロに溶かした鉄に等しい状態になっていて、その中心地には依然立ち続けている使徒の姿があった。それを見た将校達はフラフラと椅子に座りこんだ
「わ、我々の切り札が・・・」
「むぅうん・・・何て事だ・・・」
「化け物め・・・!」
「予想通り自己修復か」
「そうでなければ単独兵器
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