第一物語・後半-日来独立編-
第二十五章 目指す場所へ《1》
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闘艦の方はどうするんだ」
飛豊は問う。
「大丈夫だよ、黄森に霊憑山は越えられない。なんせ黄森は山神に奉納品を納めてないんだから。日来は昔っから納めてるからある程度のわがままは許してもらえるだろうけど、何も奉納してない黄森は別だろうね」
「しかし主砲の射程距離は侮れない。幾らベヒモス級クラスの主砲を防げる防御壁があると言えども、その分流魔の消費は馬鹿にならない。そうだな美兎」
戦況を見ていた美兎にアストローゼが言葉を投げ掛け、美兎は返事をし振り向いた。
「はい、そうですね。ですがワイバーン級やドラゴン級クラスの主砲を防げる防御壁を多重展開させることで流魔を幾らか節約出来ますが、その場合弾道を反らすのが主になるかと」
「逃げるが勝ち戦法ですか、古いもの持ち出しますねー」
美兎の横にいたロロアが言う。と、日来が突然激震した。
これは予想していなかったため、身体が大きく揺れ倒れる者もいた。
何事かと視界を動かせば左舷後方、黒い物体が外装甲にぶち当たったのが見えた。
防御壁を紙一重で黒の物体と外装甲の間に割り込ませたため、大事には至らなかったが装甲は幾らかへこんでいるだろう。
気付けば黒の物体は見えなくなり、錯乱させるように上空にいたドラゴン級戦闘艦から砲撃が放たれた。
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