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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第二十五章 目指す場所へ《1》
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 確認したくても出来なかった。そのため日来の警護している戦闘艦に監視任務も与えていた。
 しかしそれを無力に変えてしまった事実が、どうにかしようとしていた彼らの胸に突き刺さる。



 日来はHに似た形をして、変形から連結まで大して時間を使わなかった。
 宙に轟く加速機が青の粒子を放出し、東に向いた船首を北へ向けるように回転を始めた。
 動きを始めたと同時に、“日来”は船への説明に入る。
『時間に余裕が持てましたので、ここで本船の簡単な説明に入ります。理解を早めるために皆様、映画面|《モニター》を表示して下さい』
 数秒置き、
『本船は二十の区画、八隻の船よりなるジズ級連結式超大型航空船・日来。八隻の船の名は――』
 三年一組の皆はレヴァーシンクが表示した映画面を、自身の映画面を表示しようともせず他者を押し退けながら見ていた。
 八隻の船の名は以下の通りだ。

 右舷前方・暁、右舷後方・朝廷。
           中央右後方・白夜。
 中央前方・明石、中央後方・日中。
           中央左後方・極夜。
 左舷前方・日暮、左舷後方・子夜。

 こう表示され、その文字の配置と同じ形を日来はなしていた。
 左右の船の全長が最も長く、船と船を重力力場によって作られた鉄の道が繋ぐ。
 白夜と極夜は生産区画のためか、日の光が届き易いように他の船よりも高度が高い。
 皆が確認をし、一段落してから会話が始まった。
「映画面を見るに私達がいるところは日中か」
 アストローゼが顎に手を付けながら言う。
「いやあ、日来が空に浮くことが出来て、機械部の一員として誇りに思うね」
「本当だよね。手伝った期間は少ないけど努力が報われたって感じ」
「……頑張ったかいがあったな……」
 機械部三人組はこの結果に満足いっているようだった。
 それを見ていた美兎が、
「三人は何をしてたんですか?」
「主に変形パーツの生成さ。アタイら機械部所属の学勢にとっちゃ朝飯前のことだったけどね」
 誇らしげに腰に手を当て、入直は高らかに笑う。
 笑いのなかに入り込むように、セーランは言葉を入れる。
「そういやあ、まだ日来に黄森の奴ら残ってるけどどうする? 取っ捕まえて船外にぶら下げておくか?」
「そ、それはちょっとやり過ぎではないかと。もう増援は来ないでしょうし、捕らえて人質にでも」
「お前のもやり過ぎだ、捕らえて辰ノ大花に置いとけばそれでいいだろ」
 全く、と飛豊は呆れた。
 一段落付いたので日来にいる黄森の隊員は再び動き出しているだろうが、多勢に無勢。自分達の身を守るように行動しているかもしれない。
 ならば意識するのはそこではなく、やはりどうやって辰ノ大花へ向かうかだ。
 低速と言えども巨大な日来はゆっくり動
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