ファントム・バレット編
ファストバレット
銃の世界
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放送機能はねぇしな………」
無論、そんなことをやった暁にはどつかれまくる事は明白なのだが。
(よし、推理だ)
コンバートの操作をしてキリトはここに現れる。周りにBoBの旗が見えたことからこれに出場しようと思い立つ。そうと決まれば、これだけはと武器屋に向かう。
「とすると、ガンショップか」
確か、近くに何でも揃っているマーケットがあるはずだ。俺は体の向きを変えると、人混みを縫うように走り出した。
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Sideシノン
まったく、不思議な初心者だ。クリア不可能なはずの弾除けゲームを『弾道予測線を予測する』という訳の解らないやり方でクリアして30万をすんなり稼いでしまった。
と思えばその半額を趣味武器のフォトンソードに変えてしまった。
「弾や防具にかかる代金も考えると、ハンドガンかな」
「あの、もう、お任せします」
うーん、と考えながらハンドガンが陳列されているショーケースを眺めていると、入り口の方がざわめき、次いであの殺気が店内に振り撒かれた。
「………っ!!」
とっさに隣の女の子を庇いながら入り口の方を向く。目に映ったのは予想通り、紅いマントの男だった。フードは払われ、今回はその鋭利な顔がよく見えた――――
「キ〜リ〜ト〜クン?」
「ひっ!?」
ビクッ、と後ろにいる女の子が震え、それでもシノンの横まで前に出てくると表情をひきつらせながら声を発した。
「よ、よう、レイ。は、早かったな」
「ああ。お前を待たせてはいかんと、かーなーり急いだからな。……おや、でも不思議だな?確か、出現位置で待ってろと言ったと記憶しているが?」
「そ、それはだな。ほら、こんなナリだから、皆勘違いをだな……。ていうか、よく俺だって分かったな?」
「ふん……何年の付き合いだ。お前の身のこなしを見破るなんざ昨日の昼飯前だ」
紅マントは殺気を収めると、店内に入り、シノンに目を留めた。
「君、悪かったな。このドアホのことだから自分のナリを利用して《女の子》を演じていたのだろうが……コイツは《男》だ」
「え!?」
衝撃の事実に思わずすっとんきょうな声をあげてしまうが、直後にその《男》だったプレイヤーが頭を下げて謝った。
「ご、ごめん。実は本当の事で、その、言うつもりではいたんだけど……」
その可憐な姿で謝られると、少し湧き出た怒りも鎮火されてしまい、何だか力が抜けてしまった。
「いいわよ、もう……」
「あ、ありがとう」
「やれやれ……」
紅マントは首を振ると、
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