暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
外伝その一〜海鳴市・前編〜
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たがライは挨拶を返した。

桃子「なのはからお話は聞いてます。会えて嬉しいわ。」

ライ「こちらもお世話になっています。」

 お辞儀をする2人を見ていていい加減じれたのか美由紀が声をあげる。

美由紀「あの〜、いい加減ライ君のこと教えて欲しいんだけどな〜。」

 それを聞いたライは自分の境遇を説明し、この世界での自分の扱いを説明した。

美由紀「じゃあ、ライ君はこれから私たちの家族ってこと?」

士郎「まぁ、そうかな。というより美由紀、この間その説明しなかったか?」

美由紀「あっ、えーと、あはははは。」

士郎「まったく……」

厳密には美由紀の言ったことは間違いなのだが、本人がそれで納得できるのならそれでいいかとライは思っていた。

桃子「そう言えばライ君はこれからどうするの?」

ライ「約束の時間にここで待ち合わせなのでそれまでは暇ですよ。」

 ライは時計を確認するとその約束の時間まではまだまだ時間の余裕があった。

桃子「ならそれまではゆっくりして行ってね。」

 笑顔でそう言われて、断る理由もなかったのでライは頷いて答えた。
 その後、カウンターに座りコーヒーをご馳走になりながら時間が経つのを待っていた。そしてお昼に差し掛かる頃、お客が増え始め店の中が混雑してきた。今は高町家の3人が対応しているが見るからに手一杯といった様子であった。
 見かねたライは声をかけるのにも少し気が引けたが思い切って切り出した。

ライ「桃子さん」

桃子「はい?」

ライ「よければ僕も手伝いましょうか?」

桃子「え、でも……」

ライ「手が足りなさそうですし、こんな僕で良ければですけれど。」

桃子「ライ君はお客様だからゆっくりしていていいのよ?」

 そこまで言われたライは少し卑怯かな?と思いながらも言葉を続けた。

ライ「家族が困っていたら助けるのは普通ですよ?」

 ライのその言葉に一瞬キョトンとしたあと、笑顔を浮かべて桃子は家族に頼み事をした。

桃子「う〜ん、じゃあ頼んでもいいかしら?」

ライ「喜んで。」



喫茶店・翠屋(数時間後)


お昼を過ぎ、合流の時間が迫ってきた頃スターズ分隊の三人は翠屋の前にいた。今はピークを過ぎたのか店の前に行列はできていなかった。

ティアナ「ここがなのはさんのご実家ですか?」

なのは「違うよ。ここはあくまでお父さんとお母さんのお店で家の方はもう少し離れたところにあるよ。」

ティアナ「そうですか。」

 そんな会話をしながらなのはは幼い頃から行き慣れている店の扉を開けた。

ライ「いらっしゃいませ。」

 入ってそう言われた瞬間、三人はフリーズした。
 店に入って三人
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