外伝その一〜海鳴市・前編〜
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は“高町”美由紀です。」
ライ「………えっ?」
女性の苗字を聞いた瞬間、ライが連想したのは髪をサイドポニーにした女性。
美由紀「どうかしました?」
ライ「あ〜、えーと、ライ・ランペルージです。………ちなみに美由紀さん、大変不躾な質問なのですが。」
美由紀「はい?」
ライ「喫茶“翠屋”という店を知りませんか?」
美由紀「私の家族が経営する店ですけど。」
取り敢えず、ライの問題が解消された瞬間であった。
喫茶店・翠屋
ライは美由紀と二人で店に入る。翠屋の店内は派手すぎず地味すぎずシックな雰囲気を出していた。
美由紀「お父さん、ただいま。」
男性「ああ、おかえり美由紀。」
ライが店を観察している横で美由紀はカウンターでコーヒーを入れている男性に声をかけている。その男性は美由紀の言葉通りなら父親ということになるのだが、見た目が若くとても美由紀やなのはのような歳の娘がいるようには見えなかった。
しかしそれ以上にライが気になったのは目の前の人物が自分の知る中でも、強者の雰囲気を醸し出していることであった。
男性「ん?美由紀、そちらの彼は?」
美由紀「えーと、この人は途中で荷物を運ぶの手伝ってくれた人で、たまたまだけど翠屋に用事があったみたい。」
士郎「へー、初めまして。この店の店長でこの娘の父親をしている高町士郎です。すまないね、荷物を運ぶのを手伝ってもらって。」
カウンターに荷物を置いているライの方に視線を向けて士郎はそう言った。
ライ「いえ、こちらも道に迷っていたので助かりました。僕はライ・ランペルージといいます。」
士郎「そうか、たしかこの店に用事があるとか………ん?ライ…ランペルージ?」
ライの言葉に何か引っかかりを感じたのか士郎は首をひねる。
士郎「もしかして君がなのはが言っていた?」
美由紀「え?」
ライ「はい、おっしゃる通りです。」
士郎「そうか、今君に一番会いたがってた人を連れてくるから待っててくれ。」
士郎はそれだけ言うと店の奥に消えていった。残された2人は立ったままでいたが美由紀が声をかけた。
美由紀「なのはが言ってたってどういう?」
ライ「その辺りの説明は士郎さんが戻ってきてから話すよ。」
そう言ってからすぐに士郎は1人の女性を連れて戻ってきた。その女性はなのはが髪をおろして、今よりも大人っぽくなったらこうなるんじゃないか?といった感じの人であった。
ライ(なのはのお姉さん……かな?)
士郎「お待たせ。」
桃子「初めまして、なのはの母親の高町桃子です。」
ライ「初めまして、ライ・ランペルージです。」
母親と言われて少し驚い
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