第四十二話
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る。
もちろん俺やコーバッツを始めとする残りの4人のメンバーが何もしないはずがなく、タンク装備のメンバーが攻撃に耐えきった後の《ダメージディーラー》としての役割を果たさんと待機する。
「うおお……!」
グリームアイズの大剣の振り下ろされた一撃を、《軍》のメンバーの四人がかりの筋力値を合計した盾で何とか防ぎ、その隙を俺たち《ダメージディーラー》組がソードスキル――またもや俺は違うが――を繰り出していくが、やはり絶対的な人数が足りておらず、ダメージは微々たるものしかグリームアイズには通らない。
それからグリームアイズの攻撃が《軍》の8人のタンク装備部隊を襲うが、その剣捌きを見るに、どうやらグリームアイズの攻撃は俺たちの大剣のソードスキルに若干のカスタマイズをしたものであるらしい、というものが分かった。
タンク装備部隊が防いでくれている間に、俺たちはグリームアイズの足を重点的に……というか、そこしか剣が届かないので、グリームアイズの足へとダメージをチクチクと与えていくのだが、火力が足りずいつかはこちらがジリ貧になっていく。
「やっぱりこういうのは、届かないところが弱点か……!」
タンク装備部隊にグリームアイズが大剣を振り下ろした時、《縮地》によってそのグリームアイズの大剣に飛び乗った。
「コーバッツ! 足はそのまま頼むぞ!」
巨大な大剣の上でどうにかこうにかバランスを維持し、そのまま足場にしてグリームアイズの胸を日本刀《銀ノ月》で切り裂き――思いの外ダメージが多くHPゲージに通る。
だがその攻撃により、グリームアイズの攻撃目標が空中から大剣の上に着地している俺に移ったようで、その青い眼が《軍》のメンバーではなく俺の姿を捉えたようで、グリームアイズと目と眼が合った。
しかし、グリームアイズの唯一たる最大の攻撃である大剣は俺が大地にしているのだから、大剣を降りまくるしかグリームアイズは俺を攻撃する方法はないはずだった。
その予想通りにグリームアイズは大剣を振りまくって俺を振り落とそうとしたので、その振り落とそうとしている勢いを利用してグリームアイズの肩に飛び移り、そのまま肩に斬撃を加えた後にグリームアイズの身体を蹴って、空中でクルクルと一回転しながらコーバッツの近くへと着地する。
「コーバッツ、攻撃パターンも弱点も分かった! このまま撤退を――」
「我々アインクラッド解放軍に撤退は有り得ない! 攻撃パターンも弱点も分かったならば、そのまま攻め込むのが上策である!」
俺の提案はコーバッツの怒声に却下され、そのまま戦闘のルーチンに入るように促されたが、未だに空中から着地した足がジンジンと痛む気がしたため、今回の攻防戦には不参加を願う。
確かに今はグリームアイ
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