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古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
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机に置かれてる資料を見た。キョウスケはコーヒーを啜った

「これから歪みが生じるであろう世界の資料だ。それを見て、どのように介入すべきか検討していた所だ」
「ふ〜ん・・・それなら、その世界ってどんな所なの?」
「あ〜・・・


                    準最高神説明中・・・

っという訳だ・・・」
「成程ね〜・・・天使の名を持った人類の敵ね・・・。なんだか皮肉が効いてるわね」
「正直どうでも良いけどな、あれが天使の名を持っていようがあれは天使ではない。根本から違う物だからな。天使とも妖怪とも言えぬ、中途半端な存在だ」
「そうねぇ・・・」

紫はコーヒーを飲むと中身が無くなっている事に気づいて、コップを置いた。そして、顔の前に手を組んだ

「そういえば貴方には色々と借りがあったわよね」
「あれはお前が勝手に借りと思っているだけだ、俺としてはあれは借りではない」
「そう言わないの、休暇中の貴方が偶然とはいえ、幻想郷に害を成そうとしていた存在を排除してくれた。流石にあのクラスの存在は私でも手を焼くのは必至だったからね」
「まあ、好きに思えば良い」

そう言って、コーヒーの入ったポットを取って自分のコップと紫のコップに注いだ。紫は有難うっと言って再びコーヒ−を啜った

「それでね、私もそれ介入を手伝ってあげようと思って」
「何を言いだすかと思えば・・・」

キョウスケはぶっきら棒に言ってコップに口を付けた。だが紫の能力は高い事は十分に理解していた、紫、固有能力の『境界を操る程度の能力』の能力の汎用性とその強さも恐ろしさも重々承知している。だが神でも天使も無い妖怪を神が行う行為に介入させるのは容易ではない。幾らそれが自身の友人であったとしてもだ。私情を仕事に持ちこむ訳にはいかない

「大丈夫よ、そっち方面の事は私が何とかしとくから♪」
「・・・はぁ・・・もう何を言っても聞かないという事か・・・だが一つ聞く」
「何?」
「お前が俺の仕事を手伝いと言うのは俺にとっては負担が減る。それは助かる、だがなお前には何のメリットがある?それとも、報酬を望んでいるのか?」

キョウスケが目つきを鋭くして紫を睨む、紫はそれに答える様に目つきを鋭くした。紫からは妖力、キョウスケからは神力が滲み出始めていた。お互いに警戒するような形を取っていた

「私が得られるメリットだったかしら・・・それは」
「それは?」
「・・・良い暇潰しが出来るわ♪」
「・・・言うと思った」

キョウスケは予想通りの言葉が返って来た為、気抜けして脱力してコーヒーを口にした

「それと、出来れば貴方が幻想郷が来てくれたら嬉しいわ。休暇として来て下さるかしら?」
「幻想郷か・・・まぁのんびりするには良い場所だろう」

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