下準備
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キョウスケが娯楽室から次の世界の事を聞いてから、キョウスケは手持ちの道具を使用してエヴァの世界について探りを入れていた。どのような社会が築かれているか、資金の流れ、どのような物が望まれているのか、軍事事情、全てを調べ上げた。そこからどのように介入するべきかを計算しているのだ
「・・・」
キョウスケは軍事事情の資料に目を通そうとした時、手を止めた。そして溜め息を吐いてから席を立って、コーヒーを淹れた、だが量が多い。コップも二つ用意している
「用が有るのなら早く言え、八雲 紫」
「あらあら、やっぱりバレてたのかしら?」
するといきなりキョウスケの前の空間が二つに割れてたくさんの目が見えているなんとも奇妙な空間が見えた。そこから、ふわふわとした金色の髪に赤い瞳に薄い紫と少し濃い目の紫のドレスを纏い、日傘を持った美しい女性が出てきた
「当たり前だ、前回よりは上手く隠れていたが。気配よりも視線をどうにかしろ」
「あ〜・・・忘れてたわ」
「ほらっ」
そう言ってキョウスケは紫にコーヒーを渡した。紫はキョウスケからコーヒーを受け取って、それを飲む。
「うん、やっぱり美味しいわね貴方が入れるコーヒーは♪私の旦那様が淹れるのも悪くないけどね♪」
「ん?結婚していたのか?ああ、あいつか。仲が良さそうで結構だ、祝いの品でも後日に送ろう」
二人は小さなテーブルを挟むように置かれている椅子に座り、コーヒーを啜り始める。そして一息を付いてからコップをテーブルに置いた
「それで何で来た。前に言っただろうが、幾らお前が俺の友人であると言っても無許可で俺の部屋に来るな
それよりも妖怪であるお前が簡単に神界に来るのも随分と可笑しいのだがな。っと言うかお前も自分の仕事は終えたのか?また藍に押し付けているのか?」
「ちゃんと終わらせて来たわよ。サボったら藍が貴方から貰った符を使って、罰与えてくるんだもん」
紫は疲れた様に溜め息をついて、再びコーヒーを啜る
八雲 紫。管理対象外世界 0945、『幻想郷』の管理者である。幻想郷は日本の山奥に存在するとされる、結界で隔離された土地の事を示している。異世界と言うよりも世界と陸続きとなっていて、その幻想郷には妖怪・妖精・神霊やそこで混じりながら暮らす人間など『幻想の生き物』が棲んでいる。その中には神もいる世界。その管理者たる八雲 紫は幻想郷最古参の妖怪の一人であり、最強の妖怪の一人であり、賢者と称えられる妖怪。彼女も妖怪であるが彼女はスキマ妖怪と呼ばれており、基本的に種族名が存在してない。
彼女だけスキマ妖怪と言う枠組みに組み込まれており、一人一種族となっている。
「それで?何の資料を読み漁ってたのかしら?」
紫は視線をずらして、先程キョウスケが座っていた椅子の前にある
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