暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
4話:舞い上がる吸血鬼と意外な出会い
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雷と同等な威力を持つ電撃が命中し、火花と共に煙が被弾した辺りを覆う。シースターファンガイアはそれを見て鼻で笑う。

「ふ、ディケイドもこの程度だったか。これならば我々の敵でも……」

そこまで言うが、煙の奥に一体の人影が見え言葉を止める。

「ほぉ、立っていられるか。だが、それももう――」
「もう、何だって?」
「――何!?」

だがそれでもこれ以上しゃべらないと高をくくっていたが、その砂煙の方向から声が聞こえ驚く。

そして人影が腕を少し上げたと思うと、その腕は煙をはらうように横へ振り払われる。
そこにいたのは確かにディケイドが変身したキバだったが、どこか様子が可笑しい。そのキバの胸は紫色の壁のようなものに、左腕は青く、右腕は緑色になっていた。

「貴様、その姿は…!?」
「どうだ?『キバ・ドガバキフォーム』……出血大サービスってやつだ」

驚いているシースターファンガイアに、士は自らの体を観賞するように見ながら言う。その声は電撃を食らった筈なのに、そんなのへでもないとでも言うぐらい良い声だった。















「何とか、うまくいったな」

そんなことを言うが、やはり体的にはきつい。このような基本フォームの強化などの力はより多くの魔力を消費する。しかも今回がそれの最初の使用なのだ。体に影響がないとは言えない。

「…その、姿は……」
「悪いな、怖い目に遭わせて」

後ろで声がすると、少し涙目になってこちらを見る少女がいた。俺は不安にさせたと思い、そう言いながら手を挙げる。そして………

ポンッ

少女の頭に手を置き、安心させるように少しなでる。

「っ!?」
「だが、もう大丈夫だ。後は任せろ」

そう言って少女の頭から手を放し奴に向き直る。

「別れの言葉でも伝えたか?」
「その言葉、死亡フラグっていうんだぞ」

奴の言葉にゆっくりと歩みながら答える。

「ならばその死亡フラグ、折らせてもらうぞ」
「よく言うぜ、いつも最後にはやられる怪人風情が」
「何だと…!」

俺の一言を聞いたシースターファンガイアは、明らかに怒りを含んだ声を上げる。

「怒ったか?だがな…俺もお前に対して怒りが込み上げてきてんだよ!バッシャー!」

俺はそう言うと、右手を広げ横に突き出す。すると何処からともなく緑色の銃、『バッシャーマグナム』が現れ、俺はそれを掴む。

「てめぇにはもう、見せ場はないぜ!はぁぁああ!!」
「ぐっ、があぁぁ!?」

掴んだことを確認すると、それを構え走りながら引き金を引く。銃から放たれた弾は奴に命中し、火花を散らす。

「く、このぉ!!」
「ガルル!」

だがそれ
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