暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
4話:舞い上がる吸血鬼と意外な出会い
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ーなのだ!」
そう言って奴は電撃を放つ。俺はそれを転がりながら避ける。
「あれ?アタシいつの間にこんなところに……ってなんやあれ!?」
「?な…!」
その時、不意に聞き慣れない声がその場に響く。俺が声のした方向を見ると、そこには車いすに乗った女の子がいた。
(なんでこんなところに…。しかもこのままじゃ…!)
「小娘め…目障りだ!」
「っ!?くそっ!」
それを見たシースターファンガイアは電撃を放とうと胸のエレクトロコアが帯電する。俺は急いで走り出す。
「消えろ!」
「っ!?きゃぁ!」
そしてコアから放たれる電撃。それを見た女の子は、頭を抱え目をそらす。
だが、その攻撃は少女には届かなかった。
「がああぁぁぁ!!」
「っ!?」
「何だと…!」
なぜなら、その少女の前に俺が入り込んだのだ。そして電撃は俺の胸に命中し、火花を散らした。
「くっ……!」
「あ、あの!大丈夫…ですか…!?」
「あぁ…大丈夫、だ」
火花が散った後、俺は片膝を付いた。少し顔を向け、少女にそう言って俺は前を向き直す。奴は悠然と立っていた。
「では今度はこちらから質問をしよう。何故貴様は人間など守る。その下等な生物を」
「下等…。そうだな、お前らファンガイアから見たら…いや、人間以外の者から見たらそうかもしれないな…」
シースターファンガイアの質問に、俺はゆっくり立ち上がりながらしゃべり始める。
「だがな…下等でも何でも、人は生きてるんだ!そんな簡単に、人の命を奪わせてたまるか!」
「ふん!そんなもの、所詮戯れ言だ!最終的にはお前も人の愚かさに気づくだろうよ」
「それでも俺は人を守り続ける!人が好きだから…守りたいから!」
俺の叫びを戯れ言と評し、奴は尚も人間を蔑むような言い方をする。
「これ以上の話は無意味だな。すぐに終わらせてやる!」
「くっ…!」
シースターファンガイアはそういい、再び胸のエレクトロコアを帯電させる。どうやら先程よりも伊威力の高いものを放つつもりらしい。前のものより帯電する時間と量が違う。
(く…ここで避けるのはマズい…。防ぐにも、俺はなのはのように防御魔法は使えねぇし……)
一か八か、と決断し俺は一枚のカードを取り出す。
「あの…」
「大丈夫。必ず、守るから」
「何で見ず知らずのアタシなんかを…」
「…さっきも言ったが、守りたいから、かな」
そう言って俺は取り出したカードをドライバーに入れる。
「死ねぇ!!」
入れるほんの直前、奴は溜めていた電気が放たれる。
そして………
〈 FORM RIDE――― 〉
ドガアアァァーーーーーーーン!!!
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