第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第21話:愛される事…愛する事…好き嫌いはどうでもいい!
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(エンドール周辺)
リュカSIDE
何だ何だ…水浴びから戻った途端、突然の言い掛かり攻撃は!?
フィールド・オブ・ビューの『突然』を歌っちゃうぞ!
“突然、君からの、言い掛かり”って感じで替え歌にしちゃうぞ!
「あ〜リュカ…ごめんなさいね。私が悪いの…私がクリフトの事を勘違いしていたから…クリフトもごめんなさい」
全く状況が掴めないままアリーナが頭を下げて謝り、クリフトが泣きそうな顔で落ち込み、ブライが今にも死にそうな顔で俺を睨む。
「あ、謝ってもらうのは兎も角…何がどうして騒いでたのかを教えてよ。何を以て僕が悪者になってたのかを知りたい!」
まだ季節的に早い水浴びの所為で、体が冷え切ってしまったので、焚き火に近付き暖を取る様に腰を下ろし尋ねてみる。
「うん、実はね……私…クリフトが、ゲイだと思ってたの。しかもリュカの事が大好きなんだと勘違いしてたのよ…その事を言ったら怒っちゃって…本当にゴメンねクリフト」
またアリーナが心から謝罪をする。
悲劇だな…クリフトはアリーナからの謝罪など求めてないだろう…
きっと先程怒鳴ってたのは、好きな女に勘違いされていた為だろう。
自分の想いに気付いてもらえなくても、真逆の方向で勘違いされるのだけは嫌だったんだ! まぁ俺も奴がゲイかもって思ってたし…自業自得?
「何でそう言う話しになったんだ?」
俺は“やれやれ”と言った感じで3人を見渡し、更なる元凶を問いただす。
何時までも呆然と立ち尽くしているクリフトを座らせて…
「その…突然アリーナ様が…『アリーナ様とシスター・パメラはどっちが美人?』と聞いてきたもので…私は本心からアリーナ様だと答えたんですが…『ゲイに聞いても答えは出ない。聞く相手を間違えた』と言われまして…」
「うわぁ…アリーナ酷い! クリフトがゲイかどうかは別にして、その言い方は酷すぎるよ!」
「わ、解ってるわよ…だから謝ってるじゃない!」
胸の前で両手をモジモジさせながら、アリーナは俯き謝っている。この姿…可愛いなぁ。
「クリフト…お前も悪いよ。お前はアリーナの家臣なんだから“アリーナ最高! アリーナbP”的な言い方じゃ、お世辞を言ってるだけにしか聞こえないからね!」
ガッツリ落ち込んでいるクリフト…だが俺の一言で顔を上げ、また睨みだした。
「わ、私は本心を言ったまでです! それの何が悪いのですか!?」
「言い方の問題だよ。…ただアリーナを褒めたって、比較する事柄が無ければ心に染み渡らない」
そう…女の子を褒めるにはテクニックが必要なんだ。
「今回パメラさんが話題に上がったんだし、彼女の事を褒めてからアリーナを褒めるべきなんだ…例えば『確かにシスター・パメラはお美しいです! しかし私にはアリーナ様より
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