第七章 銀の降臨祭
第二話 三匹がイク!!
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た士郎が、奇妙な声を上げる。それが面白かったのか、ルイズは鳴き声を上げながら士郎の身体のあちこちを舐め上げた。
「ちょ、ルイズ。お前、それ、本当に洒落になら、待て待て! それはヤバいヤバイって?!」
「うみゃ」
士郎の身を包む甲冑を、手馴れた動きで外したルイズは、下着のみとなった士郎の胸に抱きつくと、うみゃうみゃ言いながら顔をすり寄せ始める。
甲冑を外され、擦り寄るルイズの感触がダイレクトに感じ、背筋に寒気にも似た快楽が生じた。
それでもこのような現状の説明を求めようと、横目でデルフリンガーを睨みつけてやる。
「そんなに怒るなよ相棒。嬢ちゃんはただ、相棒を元気づけてやろうとそんな格好をしてるんだ。だけどよ、どうもやっぱり恥ずかしかったらしく、それを紛らわすために、この部屋にあったワインを一気に飲んじまったんだよ」
「だとしてもだっ! これはさすがにぃっ?!」
またもや首筋を舐め上げられ、士郎は歯を食いしばる。
このままだと埒がいかないと、背に腹を変えられないとばかりに、シエスタとジェシカが転がっていた床に視線を送るが、何故かその姿はそこにはなかった。
何処だと顔を上げると、丁度ドアから出ていこうとするスカロンと視線が合う。
「それじゃ、ごゆっくり」
バチコンとウインクを一発かましたスカロンは、それだけ言うと、ドアの向こう側に投げかけた。シエスタたちの姿もなく、ルイズと二人っきりの部屋の中、士郎は牝ね……黒猫と化した、腹の上にのしかかるルイズを見上げる。
ルイズは酒で濁った瞳を、湧き上がる情欲で濡らすと、徐々に士郎に近づいていく。
「る、ルイズ」
桜色に染まった肌。
熱いぐらいの体温。
濁り濡れた瞳。
粘性を感じさせるほどに密度の濃い、酒気と女の臭いが混じった空気。
士郎は自分の中の枷が外れそうになっているのを感じた。今までの経験から、枷が外れると暴走してしまう恐れがある。士郎は近づいてくるルイズの姿に、枷が音を立て揺れるの感じていた。
もう、これは駄目か……ッ!?
士郎が諦めかけたその時、ドアが勢い良く開いた。
助けか!? と顔をドアに向かって曲げると、そこには二匹の獣がいた。
一匹は犬。
茶色の少し垂れた犬耳。
胸と尻を隠す毛皮は極力小さく。もはや服どころか下着の体も表していない。
尻尾は少しボリュームがある形だ。
二匹目は狼。
犬に似た耳の形は銀狼を元にしたものだ。
ピンッと立った耳は、何処か気高く見える。
犬ろ同じように、身を包む衣装は服どころか下着の体を表していない。
尻尾も同じくなかなかのボリュームがあるが、犬のものに比べれば、どこかスラリとしており、気品のようなものを感じた。
そして二
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