第68話 =地底世界ヨツンヘイム=
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れた。
ここがただの長いダンジョンなら今からでも歩いて探索して出口を見つけるところなのだが徘徊しているモンスターがやばすぎる。
最初に見たのは五階建てアパートを軽く超えていそうな多脚型モンスター、ほかにもジンベイザメのような邪神が空中を泳いでいたりと軽々しく動きたくない。
「えぇと、脱出プラン以前に俺、このヨツンヘイムってフィールドの情報がゼロなんだよな」
「俺もまったく知らないだよな、そういえば…」
俺たちが知ってる情報はキリトの渡した金額はここでキャンプしながらの討伐じゃないと稼げない金額だった、ということだけで詳しいことはよくわかっていない。リーファに問われたときには「友達からもらった」と必死に言い訳していた。
「…領主さんがああ言ってたってことはこのフィールドで狩ってるプレイヤーもいるわけだ」
「ならミミズ一方通行だけじゃなくて双方向で行き来できるルートがある……ってことか。サウスとリーファはどう思う?」
「あるにはある……みたいね。来るの初めてだから詳しくはあたしよりかサウスさんに聞いたほうがいいと思うけど…確か王都アルンの東西南北に大型ダンジョンが4つあって、そことヨツンヘイムが繋がってる…でいいのかな」
「うん。わたしは何度か来たことはあるけど……ごめん、ここらへんから繋がる道はちょっと…」
そういいながらウィンドウを開いて地図を可視モードにするサウス。そして4つの場所と俺たちがいるであろう場所を指差した。
「多分、わたしたちがいるのはここらへん、西のほうに近いんだけど…いつも入ってる場所は東側だから」
「…そっか、シルフとの対立があるからか」
俺の声にサウスとリーファの2人は頷いた。領地が隣同士ってだけでこんなに中が悪かったんだな。
「話戻すね。階段を上ってくダンジョンなんだけど……そこを守護してる邪神が当然のようにいるの」
「俺たちでも勝てるくらいか?」
「将軍を破ったキリト君がいても無理だよ。軍隊で行ったんだけど最初の邪神でさくっと全滅しかけて将軍ですらも10秒しか持たなかったし」
「……そりゃまた……サウスはどうだったの」
「わたしも数秒で死んじゃった」
笑いながら「死ぬ」と言うサウスに少しだけ変な感じがした。向こうのが抜けてないせいだろうか、いまだに死にも、その言葉にすらなれない。やっぱりまだまだここがゲームって割り切れてないのかな…。
「サウスさんですら駄目だったんだ……。あ、今は重装備のプレイヤー、公殲滅力の火力担当、支援と回復がそれぞれ最低8人必要らしいからあたしたちじゃ何も出来ずにプチプチと踏み潰されるわよ」
「そいつは勘弁だなぁ…」
「でも、やってみたくない?」
今の話で挑戦心に火がついたというか
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