10*バーサーカーソウル
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赤髪さん。
しかし、その隙を見逃す程自分も愚かではない。
「……あい、きゃん、ふらい!」
とうっ!
端から見たらタ○フル使って頭がいっちゃったみたいな掛け声と共にダッシュで飛び降り、そのまま飛んだ。
イメージ的にはアトムな感じに。
ちなみに掛け声は気分だ。
このままとにかく逃げ出そう、そう自分は考えていた。
いたのだが…
「すっげー!おまえ羽無いのに飛べるのか!ますます気に入った!」
秒速で大剣掴んで追い掛けてきた。
…そうでしたね、あなたには羽があるんでしたね。
「まぁ待て、今ここで襲い掛かる程俺も愚かでは無い。
とりあえず、あそこの奴ら片付けんの手伝ってくれ。」
そう言いながら、屋上を指指す。
……相変わらず、この世界で自分に拒否権はなさそうだ。
それから10分くらい後
「…これ、片付けたって言うんすか?風邪ひきませんか?」
先程の兵士達は隅っこに寄せられてるだけである。完全放置プレー。
「大丈夫だ。これくらいで風邪なぞ引かれたら兵士としてやっていけない。」
それ、多分あなただけの常識です。
「でだ、おまえ何者だ?新しい兵士にしては服装が妙だし、そもそも種族はなんだ?」
……どーしよう。
ここで人間とか名誉顧問とかって暴露すると絶対メンドーなことになる。
自分の危険センサーがビンビンそれを感じてる。
「…………黙秘権を施行します。」
「…そうか、なら戦え!」
ハィ!?
「何故!?」
「ふっ、俺が戦いたいからだ。おまえがどんな答えを返そうが、ぶっちゃけ関係ない。さっきの奴らでは弱すぎて話しにならなかったが、おまえなら楽しめそうだ。」
おいっ!
なに、こいつ戦闘狂!?
「…もしかして、そこの兵士よけたのってそのため?」
「おう!」
うわっ!めっちゃ良い笑顔!
やだ、この子恐い!
どうにか打開策は…
「ちなみに逃げたら捜し出して毎日戦わせるからな。」
逃げ場なーし。
どうしよう………そだ!
「いやぁー、生憎自分は今武器を持ってないのでマトモに戦えないんすよー。
あー、残念残念。」
ふっふっふ、どうだこの秘策。
これで逃げられる。
この人も見た限り大剣1本しか持ってないし、武器を渡されてしまうことも無い。
「ん?じゃあそこに転がってる兵士の剣持ってこいよ。」
………秘策、失敗。
「…………じゃあ、使わして貰います。」
あきらめた自分はテキトーに剣を一方拝借した、70センチほどの両刃の洋剣。
「それじゃあ試合を始めようか。
良い試合になる事を期待している。」
そう言いながら奴は大剣を構え始めた。
な
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