原作前に小学校に入ろう
ぐっ、会話に入り込めない・・・だと?
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第三十七話 ぐっ、会話に入り込めない・・・だと?
「ぅ・・・?」
翌日。
目が覚めたら、顔の上に何かが乗っかっていた。
「ふぐ!?むぐ、むぐむぐむぐぐふぅーー!?」
訳 な!?なに、なんなんだよこれぇーー!?」
・・・・・とりあえずどかそうか。
「で、なんのまねだ、ちび助。食われたいのか?」
僕の顔に乗っかっていたのは、昨日美愛が召喚してしまったドラゴンだった。
「キュク!?キュウ、キュキュゥーー!」
訳 なに!?起こしに来たのに、なんだってんだ寝坊助ーー!
なーんかムカつくなー。ついつい食べたくなるよ。
「さて、とりあえずこいつはまずそうだからほっといて、昨日の二の舞にならないうちにご飯作ろーっと」
ってかな感じで僕は部屋を退室した。
とまあ、そんなことが数日も続き、今日は母さん達が帰ってくる日だ。
暇だったから僕は、キッチンで晩御飯を作っていた。
「僕は長く、短いユメを見ていた」
この歌は、僕が作った曲。
「ユメの中で、僕は生きる為の全てを失った」
頭に浮かんだ言葉に、音を付け足したもの。
「僕は自分の意思を捨てた」
「それでも僕は、全てを忘れきれなかった」
「僕がこの世を去ったとき、神様に頼んで、僕は全てを忘れて新しい世界を手に入れた」
「そこでの生活は、失ってしまった何かを満たしてくれた」
「僕の全てを受け入れてくれた人」
「記憶を失っても、僕は誰かを求めていた」
「僕の全てを受け入れてくれた人」
「あの人が僕の全てだったから」
「いつしか僕は、その人を無意識に求め、病を持った」
「その病は失ってしまった人を移し続けた」
「それでも僕は全てを満たすことはできなかった」
「いつしか僕は、新しい世界で、とても大切な少女に出会った」
「僕を満たしてくれる、大切な人」
「でも、その少女はただの偽物だった」
「少女はそれを知ったとき、人として大切なものを失ってしまった」
「僕はそんな少女を見たくなかった」
「だから僕は少女の元になった本物を助けた」
「すると少女は、大切なものを取り戻し、一人の少女へとなった」
「少女の大切なものを奪った人は、今までずっと、少女にひどいことをしてきた」
「でも、それは本物に戻ってきて欲しいが故だった」
「僕は、みんなの求める世界を作り出した」
「全員の望んだ世界を」
「少女の大切なものを奪った人は、望んだ世界の末、静かに息を引き取った」
「いつしか僕は___」
「おにぃ・・・?」
僕が料理を作りながら歌っていると、ソファに座ってテレビを見ていたはずの美愛が話しかけてきた。
「どうかしたか、美愛?」
「え?いや、なんて
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