第33話 海鳴市に正義降臨!(1)
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は…、館、って名前つけられると、どうしても外に出ないといけないのかなぁ、って思っちゃうよね」
そしてさっきまでの自分の勘違いを思い出し、照れ隠しに顔を背けたり逆に純吾に文句を言ったりした。純吾もそれに「ごめんね」と謝り、一旦場をしきりなおす。
「うん。でもそれ、結局は何をする事なの、純吾君?」
「ん…。これ使うと、悪魔を合体できる。みんな、強くなれる」
「が、合体? 合体って、そんなことして仲魔のみんなは納得してくれるの!?」
唐突に出てきた“合体”という言葉になのはが激しく動揺する。ほかの二人にしても同様だ。それが何をもたらすのかは見てみないと分からないが、“合体”という言葉からある程度は推測できる。
本当にそれをして良いのか、三人の心の中は疑問で一杯だった。
「ん…。じゃあ、仲魔から話、聞いてみる?」
そんな三人の疑問を察して、純吾がそう提案した。同時に、純吾が向けた視線の先を辿り、3人はそれぞれ廊下の方へ顔を向けた。
◆
「う〜、ジュンゴジュンゴ」
今、ジュンゴを求めて全力疾走している私はジュンゴの部屋に通うごく一般的な女の子。
強いて違うところをあげるとすれば、ジュンゴに興味があるってことかナ――
名前は鳥居リリー
そんなわけでジュンゴとその友達がいる、月村邸のテラスへとやってきたのだ。
ふと見ると、部屋の中に一人の若いジュンゴ(と、すずちゃん&その友人たち…チッ)がいた。
「うほっ! いいジュンゴ…」
そう思っていると、突然ジュンゴは私の見ている目の前で、彼の手からこぼれんばかりの大きくて、硬いそれを見せつけたのだ。
「(悪魔合体を)やらないか?」
「(純吾と合体を)やらいでかっ!! うぉぉーーーっ!!!」
◆
純吾が不用意にリリーに声をかけた後、何を勘違いしたかリリーが机を飛び越えて突撃をかます。
飛び散るお菓子、飲み物。床に押し倒される純吾。そして机に肘をついてたり、お菓子を持ってたりと直前の動作のまま呆気にとられるすずか達三人。
「って、馬鹿! 真っ昼間から何しようとしてるのよっ!?」
すぐに我に返ったアリサが罵声をあげ、残り二人もはっと意識を取り戻す。それから純吾から何とか引き?がし、すずか達は事情を説明した。
それを聞いてのリリーの反応が、これである。
「うぅっ、ぐずっ。ジュンゴに弄ばれた、私の純情を弄ばれちゃったよぅ〜」
「えぇ〜…」
いつも彼の純情を試すような事ばかりしているリリーが何を言うか、そう言いたくなるような反応だ。思わずなのは達から「ないわー」と声があがった。
「もうっジュンゴの意地悪っ、鈍感っ、サディステックお預け上手!
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