第117話 州牧制復活
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認すると私達に檄を飛ばしました。
「は! 皇帝陛下のご威光を我ら必ずや任地にてあまねく知らしめてご覧にいれて見せます」
州牧となった私達は声を揃へ言いました。
ともあれ私の目指す夢に一歩進み出ることができました。
前途は多難ですが私は一人ではありません。
麗羽、揚羽、冥琳、私に付き従う家臣と共に動乱の時代を生き抜き、必ずや大陸を統一してみせます。
皇帝陛下は私達へ檄を飛ばした後、劉虞に視線を送りました。
「劉虞、最果ての地である幽州へ其方を送るのは忍びないと思っている。劉ヨウ、其方は幽州と冀州の情勢に明るい。劉虞の力になって欲しい。劉虞も困ったことがあれば劉ヨウを頼るがいい」
「お気遣い無用にございます。皇帝陛下のために働くは皇族として家臣として当然の努めでございます。冀州牧、私は地方の情勢に疎いこともあり迷惑をかけることもありましょうが力をお貸しください」
劉虞はそう言うと私に頭を軽く下げてきました。
「私は若輩の身でございますが幽州牧のお役に立てることできればご尽力させていただきます。逆に幽州牧のお力をお借りしたい時はよろしくお願いたします」
「冀州牧、私の力でお役に立てることができればお力になりたいと思います」
劉虞は柔和な笑みを浮かべ私に言いました。
うがった見方かもしれませんが劉虞が善人にしか見えまないことが心にひっかかります。
そんな完璧な人間がいるものでしょうか?
私の知識の中で劉虞が公孫賛に敗れた時、劉虞自身はボロ服を来ていましたが妻子が豪奢な服に身を包んでいたと言います。
歴史など権力者に脚色されて記述されるので何処まで信用できるか分かりませんが、この世界の劉虞が私の知る劉虞と異なるにしても念のために気をつけたほうが無難だと思います。
転ばぬ先の杖とも言いますしね。
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