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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
閑話 憑依ですよ?
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修也に飛びついた
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「で、ゲームはクリアされて残ったのはその猫に取り付かれた娘と言うわけか」
白夜叉がため息を付きながら言う
「はい……。」
「にゃあ〜ん」
修也は白夜叉の前で正座して言う
ちなみに耀は修也の膝に頭をおいて丸まっている
「で、おんしの見たところこやつは一晩ほど構ってやれば成仏すると」
修也は頷いて答える
「コミュニティの本部に行くと子供達に被害があるかも知れない、だからここで一晩泊まらせてもらいたい」
修也は真剣な表情で白夜叉に言う
しかし、修也の手は耀の頭を撫でていた
白夜叉は拍手を打って女性店員を呼ぶ
「何でしょうか」
僅か数秒、障子を開けていつもの女性店員が入ってきた
「この娘の服を着替えさせてやってくれ……もっとも、すぐ脱がされるだろうがな」
「するか!」
白夜叉の冗談に顔を耳まで赤くして言う修也
ちなみに修也は16歳、耀は14歳
修也は少なくとも耀が20になるまではそういうことをするつもりは無い
白夜叉はカカと笑い
「まあ、冗談だ。着替えさせるから退出せよ」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
数分後、修也は白夜叉に割り振られた部屋にいた
「修也さん、入りますよ」
声は女性店員のものだ
相変わらずの無愛想な声で白夜叉が客分として扱っていなければとっとと追い出していただろう
障子が開けられると
「にゃ〜〜ん!」
耀が修也に飛びついた
「ごゆっくり」
ペコリと頭を下げ、修也に言う
修也は飛びつかれた勢いで倒れていた
耀はスリスリと修也に頬擦りしている
見ると、耀は猫耳カチューシャをしていた
「白夜叉がつけたのか?」
修也は起き上がりながら言う
「少し、これで遊ぶか」
修也が召喚したのは水が描かれた小さな扇子
修也が扇子を振ると水の球がふわふわと浮かんだ
【
擬似神格・罔象女神の扇子
(
みつはのめのかみの扇子・レプリカ
)
】
日本神話に登場する神で日本における代表的な水の神
【
罔象女神
(
みつはのめのかみ
)
】によって神格を与えられた扇子のレプリカだ
この扇子が持つ力は水を操ること
例えば、川の流れを変えたり、雨を降らせたり、止ませたりする
今回は水の球を浮かせるためだけにに使った
仮にも擬似神格を与えられた物を遊びに使ったのは耀が相手だからだろう
そうとも知らず耀は水に飛びついたり、手を突っ込んでみたり、ハグッと水を口の中に入れたりして遊んでいた
;;;;;;;
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