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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
閑話 憑依ですよ?
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・クリア条件 全ての霊の除霊
・敗北条件 ホスト側がゲーム続行不可と認めた場合
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、ノーネームはギフトゲームに参加します。
霊時 印
契約書類
(
ギアスロール
)
を読み終え、名前をサインする
すると2人の周りに青白い炎と同時に半透明の人が出てくる
修也は鎮守の刃を召喚して言う
「耀、絶対に相手の目を見るな。見ると憑依されるぞ」
「うん」
耀はこのゲームを呼び出すために修也と来た。ゲームが始まると何もできないために、邪魔にならないようにギフトゲームが行われる場所の端に移動するよう、打ち合わせしていた
耀は打ち合わせ通り道の端に移動した
修也はそれを確認すると鎮守の刃を目の前に構える
「鎮守の神よ、刃に宿りて霊を抑えたまえ!」
修也が祝詞を言うと刀身が青白く発光する
修也はそのまま近くにいた霊を斬る
すると、斬られた霊は光の粒子となって消えた
「なんだ? こいつら」
思わず修也は声を漏らす
それほどまでにこの悪霊は抵抗が無かった
修也は次々と霊を斬っていく
最後の一体を斬って光の粒子となって消えたのを見届けた修也は振り向き、耀の方を見る
「耀、もう終わったから目を開けても良いぞ」
しかし、返事は無い
「耀?」
不審に思った修也は耀の顔を覗き込んだ
耀の目はぼんやりとして、焦点が合っていなかった
「まずい、憑依されてる」
修也は再び鎮守の刃を持ち、祝詞をあげようとするが
「鎮守の神よ、刃に宿り「ペロ」ッ!」
唇を舐められ、中断させられる
再び耀の方を見ると
耀はゴシゴシと右手で目をこすった後、修也の方を見て
「にゃあ」
鳴いた
それは物理的なダメージを与えないものの修也の心を貫くのには十分すぎる威力があった
「と、とりあえず。除霊をしないとゲームはクリアできないから……」
修也は気を取り直して再び鎮守の刃を構え、祝詞を上げようとする
「鎮守のか「ふに゛ゃ」っう」
しかし、またしても祝詞をあげることができなかった
こんどは瞳に涙を浮かべてブルブルと震えて修也を見る
「うっ…ず、ずるい……」
修也は鎮守の刃を落とし、膝と手を地面に付いた
体を傷つけることが無いといっても猫に憑依された耀はかわいかった
もし、修也と耀が恋人同士でなければ、幼馴染でなければ、修也は何の躊躇いも無く鎮守の刃を震えただろう
惚れた弱みである
修也がorzの体勢になっていると耀は「にゃー♪」と
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