暁 〜小説投稿サイト〜
銀河英雄伝説〜その海賊は銀河を駆け抜ける
第三十話 テオドラ
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
女だな。

「違うわ、黒姫の頭領はね、何もしなくて良いって言ったの。フェザーンを潰すその日まで何もするなって。その日が来たら迎えを出すから連絡しろって……。そうじゃなきゃ、何処かで貴方は気付いていた。そうでしょう?」
「……」
今度は声を上げて笑った。

「楽しかったわよ、貴方と黒姫の頭領の戦い。貴方の動きを的確に読んで一つ一つ潰していく。動けば動くほど貴方は追い詰められていく……。そして最後に私でチェック・メイト。冷徹で緻密で、そして意地悪……。最高よね!」
また笑った。怖い女だぜ、親っさんってこういう女にも好かれるんだ……。

「……ドミニク」
名を呼ばれて女が首を横に振った。
「テオドラよ、貴方を見限ったその日から私はテオドラなの。黒姫の頭領が最初にくれた贈り物は新しい名前、……素敵でしょう?」
「……テオドラ……」
ルビンスキーが呻き声を上げるとテオドラは楽しそうに笑い声を上げた……。



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ