第三十話 テオドラ
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女だな。
「違うわ、黒姫の頭領はね、何もしなくて良いって言ったの。フェザーンを潰すその日まで何もするなって。その日が来たら迎えを出すから連絡しろって……。そうじゃなきゃ、何処かで貴方は気付いていた。そうでしょう?」
「……」
今度は声を上げて笑った。
「楽しかったわよ、貴方と黒姫の頭領の戦い。貴方の動きを的確に読んで一つ一つ潰していく。動けば動くほど貴方は追い詰められていく……。そして最後に私でチェック・メイト。冷徹で緻密で、そして意地悪……。最高よね!」
また笑った。怖い女だぜ、親っさんってこういう女にも好かれるんだ……。
「……ドミニク」
名を呼ばれて女が首を横に振った。
「テオドラよ、貴方を見限ったその日から私はテオドラなの。黒姫の頭領が最初にくれた贈り物は新しい名前、……素敵でしょう?」
「……テオドラ……」
ルビンスキーが呻き声を上げるとテオドラは楽しそうに笑い声を上げた……。
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