希望皇
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っているだけだから問題無い。
「見かけだけだ。動いても問題無い。早速だがデッキ調整をするか」
「そうね。時間は出来るだけ無駄にしたくないし」
ツァンに一度保健室から出てもらいジャージに着替える。オレが着ていた服はボロボロで着れない事も無いが見栄えが悪いので捨ててもらった。それから二人でレッド寮……には向かわずに火山付近の車庫へ。生憎『真・六武衆』のカードはこちらに置いていたのだ。
「いつの間にこんなの作ったのよ」
「最近は一人で組み立てられるキットみたいなのがあるんだよ。それよりもこれが六武衆の強化系、『真・六武衆』だ」
「へぇ〜、シンクロまで、あら?シエン?」
ツァンが興味深そうに『真・六武衆―シエン』を眺めている。
「『真・六武衆』は設定上、『大将軍 紫炎』の若かりし頃の紫炎とその仲間達だからな。おそらくだが、キザンは後の師範だ。効果とステータス的に」
「ふ〜ん、これ、好きに使っていいの?」
「使い勝手とかのレポートを提出してくれるなら全部持って行っても構わない。オレの分は別にあるからな」
「そうなの?じゃあ、遠慮なく貰って行くわ」
「それから使えそうな汎用カードを今見繕っているから少し待っていてくれ」
「分かったわ。私は『真・六武衆』の効果を確認して構築を考えるから。それと、『真・六武衆』って『六武衆』扱いで良いのよね?」
「だから強いんだろうが。あっ、門を入れ忘れてた」
魔法カードの束の中から門が出てきたのでそれもツァンに渡す。ツァンはそれを見てデッキに3枚投入する。
それからしばらく使えそうなカードを何枚か新たに投入し、できれば使いたくない強力すぎる宝札を1枚だけツァンに渡す。それから何度かテーブルデュエルで微調整を繰り返し、I2社から発売予定のデュエルシミュレーターを使ってタッグデュエルを行ない、さらに微調整を繰り返す。それを数日行ない、今度は丸藤亮や明日香、ラーイエローのトップの三沢などに協力して貰い完成度を高める。そしてオレ達の対戦相手の情報は全く入って来ない。正確には最初に予定されていた人物と、それが急遽変更になった事だけは分かった。
一体誰が相手なのか分からないが大抵の相手なら勝つ事は難しくない。『終焉のカウントダウン』とか『天使パーミッション』とか『スキドレバルバ』じゃない限りは。
そして制裁デュエル当日、会場には全校生徒と教師が集っている。オレとツァンは舞台袖で待機している。デッキの調整は完璧で念のために切り札をエクストラデッキに忍ばせてはいるが使う事はおそらく無いだろう。
そう思っていたんだけどな。
「どうして貴方達二人が揃っているんですか?暇じゃないでしょう、特に海馬社長」
「ふぅん、何
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