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とある誤解の超能力者(マインドシーカー)
第7話 電撃戦
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く前に地面に到着するかと思われた。

「ふん!」
牧石が、右手に力を込めると、玉は急に上昇をはじめ、もう一人の牧石の右手に迫る。
「ふっ」
翼を持つ牧石は素早く回避行動をとったのだが、翼の一部に命中した。

「なるほど、少しはやるようになったか。
ならこれはどうだ?」
空を飛ぶ牧石は、手首から先を落とす。
そして、手首から収束させた光を生み出した。
「今回は両手だ、はじき返してやる」
「できるかな、それが?」
牧石は、複数の玉を同時に作り出し、宙にいる牧石に向けて放つ。

「!」
牧石が放つ玉は、途中から急加速するが、どの時点で加速させるかどの程度加速させるかという事を牧石は自在に操る。
そして、空中で回避や迎撃する牧石の能力を超過していた。


「君はいつまで、空が飛べるかな?」
空を飛ぶ牧石は、回避行動を続けるが、翼が余りに大きいため、次々と損傷箇所が増えてゆく。

「くそっ!」
翼を持っていた牧石は、翼をしまうと、地面に降り立ち素早く行動する。

「残念だな、
僕もその程度なら加速できる!」
牧石は、磁力の力でほんのわずかに宙に浮くと、すさまじい速度で加速する。
それと同時に牧石は、もう一人の牧石に向かって砂鉄で作った壁を周囲で取り囲む。

「そこまで、するか!」
もう一人の牧石は急激に厚くなる壁の前で叫ぶ。
「羽を奪い、壁に閉じこめ動きを封じる。
無力化に適した戦術とは思わなかったかね?
今、ここに先ほどの残骸から奪った武器がある。
だから、敗北を受け入れるのだな」
牧石は、もう一人の牧石に向かって勝利宣言をする。
ちなみに牧石は、透視能力で壁の中にいるもう一人の牧石の状況を完全に把握していた。

「残念だが、負けるにはまだ早い」
壁に囲まれた、もう一人の牧石は、両手首から放つレーザーを収めると、余裕の表情を浮かべる。
「君は、ドリルとか、ワイヤーアンカーに興味があるかい?」

牧石は、もう一人の牧石の言葉に反応して、砂鉄の壁を強化したが、失敗した。
牧石の目の前には、もう一人の牧石がいた。
右手に装着したドリルは、牧石の額に近づけ、左手に装着したワイヤーアンカーは牧石のわき腹に押し当てていた。

「これで、君の敗北だと思うがね?
まあ、翼を折ったことについては、敢闘賞ものだがね」
「……」
牧石は苦悶の表情を浮かべ、敗北を悟った。

「僕の……」
牧石は、自分の負けを認めようとした瞬間。

「なんだと、……」
もう一人の牧石は、吹き飛ばされていた。

「なんだ、あれは……」
牧石の目の前には、機械でできた大きな天使が5体いた。
右手にはそれぞれ、様々な形の杖を持ち、吹き飛ばした牧石を眺めていた。

「僕たちの戦いを邪魔すると
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