第7話 電撃戦
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る黒いロボットが存在していた。
牧石の電撃により、無惨な姿をさらしていた。
もう一人の牧石も、「レプトン」が破壊された瞬間を目撃していたはずであるが、冷静な表情で言い返す。
「やれやれ、僕があれほどアンドロイドであることを宣言しているのに、全く理解できていないとは。
もう一度、ジュニアハイスクールからやり直した方がいいようだね、ロリコン牧石君」
「やれやれ、これだから機械は固い頭をしているのだよ。
僕には、亜浪さんという素敵な女性がタイプなのでね。勘違いしてもらっては、困るよ」
「君の方こそ、勘違いしているようだね。
彼女は、結婚して一人娘がいるよ」
「なんだと、……」
「おや、知らなかったのかい。
その程度で、彼女の事を知った気になるなんて。
彼女の息子さんはね、君と一緒に公園で遊んでいた子どもの一人だよ」
「どうして、それを」
「君のような才能の無い人間が、どのような無駄な努力をするのか興味があってね、調べさせてもらったよ」
もう一人の牧石は牧石に説明する。
「本当は、僕の才能を恐れたのだろう?
だから、必死で尾行したのか。
ロボのくせに必死だね」
「僕を、あそこにいる「がらくた」と、一緒にしないでもらいたいものだ。
それに、子どもがいるくらいで彼女のことをあきらめるとは、やっぱり君はロリコンのようだね」
「……お前は、許さない」
口先での戦いに負けた牧石は、もう一人の牧石に攻撃をしかける。
牧石が破壊した「レプトン」に対して行ったのと同じ攻撃を。
牧石の雷撃は、刹那の時間だった。
「……」
しかし、もう一人の牧石は攻撃を避けることなく、右手を前につきだしていた。
「……まさか!」
牧石は、もう一人の牧石が、「右手で能力を打ち消すのではないか」と、最悪の予想をしたがそんなことはなかった。
だが、牧石が放った電撃の効果が無かったという意味では、変わることがなかった。
「吸収した?
いや、避雷針の原理か」
牧石は、もう一人の牧石の対応を理解した。
「そうだ。
すぐに、わかったことだけは賞賛してあげよう。
だが、それだけだ」
もう一人の牧石は、背中から翼を取り出すと宙に浮かぶ。
「君が僕を倒すのであれば、直接手を下さななければなるまい。
だが、君には空を飛ぶことはできまい」
もう一人の牧石は牧石を見下ろしていた。
「確かにそうだな。
だが、今の僕には力がある」
牧石は、右手の手のひらを地面に向けると、地面が浮き上がる。
牧石は右手を動かして、砂鉄でできた山から小さな玉を生み出す。
「たとえば、
こんなのはどうかな?」
牧石は、小さな玉を浮かべると軽く、空を飛ぶ牧石に投げつける。
その勢いは、余りに弱く、もう一人の牧石に届
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