暁 〜小説投稿サイト〜
とある誤解の超能力者(マインドシーカー)
第4話 弱ビリビリ
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「ロリコンである」という噂は、普通の性癖を持つ男にとって、避けたい噂の一つである。
牧石は、なぜそんな噂が立てられたのかが解らないため、目黒に問いつめる。
「どうして、そんな疑惑が発生した。
思いおもいあたることは何もない。
僕は潔白だ!」

「なにを言っているのだ、ロリコン牧石君。君は、ちょいロリファッションの女の子と一緒に飛行船で優雅な空の旅を満喫していたではないか」
茶髪の男子生徒の一人が指摘する。
「俺は、サイランドで小さな女の子と一緒にロリコン牧石が、遊んでいるのを見かけたぞ」
別のスポーツ刈の男子生徒が発言する。
「僕は、ロリコン牧石君がサイサロンにかわいい女の子と一緒に入っていくのを見ましたね」
黒縁めがねをかけた、ぽっちゃりした男子生徒が暴露する。
「なるほどねぇ、ロリコン牧石君とは言い得て妙だね。
僕が、花火大会でロリコン牧石君と一緒に見かけた、浴衣をきた女の子とは同じ子なのかな?」
ひょろっとしたのが特徴の男子生徒が補足する。

「目黒、頼みがある」
「なんだい、ロリコン牧石君」
「僕の誤解を解いてくれ、って、目黒までロリコンって言うな」
「しかたない、せっかく楽しそうになっているが、ロリコン牧石には世話になった。
誤解をといてやる」
目黒は、立ち上がり、牧石のロリコン疑惑を晴らそうとしたのだが、

「ねえ、ロリコン牧石君。
夏休みの最後の日に、空港でちょっとロリが入った服装の女の子に抱きつかれていたけど、あれって誰なのかな?」
長い髪をした男子生徒が髪をかき上げながら牧石に質問する。
「それはだな、……」
牧石が質問に答えようとして、
「それは、ロリコン牧石がロリコンの本領を発揮しただけだよ」
目黒が簡潔に答えた。

「ちょ、ちょっとまて目黒!」
牧石は、目黒の襟首をつかみかかる。
「事実だろう、ロリコン牧石。
俺は、ロリコン牧石の疑惑を晴らすことはしない」
目黒は宣言した。

この日から、新しい牧石の呼び名が決まった。



「目黒め、覚えていろ!」
放課後になり、牧石は目黒に捨てぜりふを吐くと、教室を後にする。

目黒は、笑みを浮かべながら手を振って見送っていたが、勝者の余裕なのだろうか。
他の男子生徒たちは、思い思いの行動をとっているし、多くの女子生徒はもう一人の牧石を囲んで会話を続けていた。

牧石は、目的の教室に到着する。
教室の入り口には、「第2訓練室」というプレートが掛かっている。

サイキックシティの高校には、他の高校といくつか違う点がある。
その一つが、訓練室の有無である。
超能力の基本的な能力を高めるのトレーニングだけでなく、各自が身につけた超能力を発動するための場所が設置されている。

レベル5までの超能力
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ