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とある誤解の超能力者(マインドシーカー)
第3話 対メカ戦術
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不躾だとは思いますが、普通の夫婦の営みをされているにも関わらず、子どもができないのであれば、良い病院を紹介しましょうか?
サイキックシティの医療技術は、確かに世界の最先端ですが、診察が遅くなれば出産リスクは高くなりますよ。
牧石君、顔を赤くする必要はありません。
こういったことは、確かに学業の成績にあまり反映されないことかもしれません。
ですが、牧石君と牧石君との将来の結婚相手のことを考えるのであれば、決しておろそかにしてはいけないのです。
恥ずかしいからといって、知らなかったり、偏った知識ばかり持っていたりすると困るのは牧石君になりますよ。
まあ、あまり心配はいりません。
今でしたら、この私が手取り足取りで、実技を交えながら……」

「牧子、何言っているのよ、そして勝手に人の家庭事情を暴露しないの!」
普段は温厚で知られている、高野先生が怒りに燃えていた。
普段怒ることのない人が怒ると、よけいに怖く感じると、牧石は思った。

「あら、先生という漢字は、先に生きるとあるとおり、先人の知識を後輩に教えるという意味があります。
それならば、私たちの経験をこのかわいい後輩に伝えることは、先生としての義務だと思います。
実際、そのためにはいくらでも肌を脱ぐ覚悟ができています。
もっとも、実際に脱ぐのは、肌ではなく、服を脱ぐことになりますが。
せっかくですから、高野先生も私の授業を受けてみてはいかがですか?
高野先生の勉強になるのはもちろん、私にとっても同性の反応がどうなるのかという点に非常に……」
「牧子!
出て行きなさい!」
高野は、漆原を追い出した。



「まったく、牧子は変わらないわね。
気をつけなさいよ、牧石君。
牧子はレベル5以上の相手なら、誰でも絞り尽くそうとするから」
「……、絞り、尽くす……」
牧石は、体が動かないにもかかわらず、ごくりと唾を飲み込む。
「牧子は、第3区にある能力進化研究所に勤めていて、ここは、養護教諭の育休の代替として非常勤で来ているの」
高野が、真剣な目で牧石に向かう。
「牧子は、高レベルの能力者の精子や卵子を採取して研究しているの。
そのためなら、どんなことでも平気でするわ。
牧石君、搾乳機って知ってる?」
高野が、牧石に質問する。
「テレビで、見たことが、あります」
牧石は、牧場の中継映像を思い出しながら答える。

「あの、機械を改良して搾り取るのよ、牧子は。
牧子のせいで、視覚に女性が入っただけで気絶する子も出たわ。
だから、牧石君も気をつけてね」
「わ、わかり、ました」
牧石は素直に頷いた。

「説明に入る前に、最初に謝っておくわ。
ごめんなさい」
「い、いえ、別に先生の、家庭生活に、興味は、ありませんから」
牧石は次第には
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