第2話 サイランド再
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が飛行船から下りたあとも、黒井からそのまま近くにある喫茶店につれて行かれて、いろいろと目黒の日常生活を話すように言われた。
牧石は、目黒との学校生活を話しているうちに目黒から、遊園地から帰るというメールが来たため、黒井が「お兄ちゃんと一緒に帰る」と言って、目黒にメールを素早く送ると、お金を払わずにレストランを出ていった。
牧石は、樫倉からお礼の言葉とともに状況報告のメールが来た。
牧石は、樫倉からお礼の返事があったので、安堵するとともに、「がんばれ」と応援した。
なにしろ、樫倉のライバルは滝山だ。
鈍い目黒のような男でなければ、すでに陥落されるような相手である。
そんなことを考えていると、
「牧石さんですね?」
という、声が聞こえた。
「・・・・・・ああ、そうだが」
牧石は、相手に返事する。
目の前には、目黒が送ってくれた妹の写真データとそっくりな姿をした少女がいた。
牧石と目黒の妹は、お互いに挨拶をすると、
「さて、どこか行きたいところはあるかい?」
と牧石は目黒の妹に質問する。
「そうですね。
私は、サイキックシティに来たばかりなので、ご紹介してもらえたらありがたいです」
「そうか。
とはいえ、自分もこの春に来たばかりだからな……」
牧石は、しばらく悩んでいたが、
「まあ、てきとうに商店街でもまわるか」
良い案が思いつかないので、商店街の散策を提案する。
初めてであれば、いろいろと興味を持ってもらえるだろう。
「はい、よろしくお願いします」
目黒の妹は、牧石の提案に素直にうなずいた。
牧石と、目黒の妹は、商店街をめぐりながら楽しく買い物をして時間が過ぎていった。
途中、「サイランド」に顔をだしたが、それ以外は牧石にとって初めて訪れる店ばかりだった。
あっという間に、予定していた時刻になり、最初の待ち合わせ場所に牧石たちは戻った。
「牧石さん。
今日は、ありがとうございました」
目黒の妹は、牧石にお礼を言う。
「いえいえ、……」
牧石は、目黒の妹に対してどう呼べばいいかわからず、ためらった。
「私のことは、真惟とお呼びください」
目黒の妹は、牧石に提案する。
「そうするよ、真惟ちゃん。
それに、僕も初めていく店ばかりだから、結構新鮮だったよ」
「そうですか?」
真惟は疑問の声を上げる。
「牧石さんは、サイランドの受付にいたお姉さんとは、かなり親しげに話をしておられましたが?」
真惟の口調は少しだけ厳しくなった。
「じ、常連客だからね……」
牧石は、真惟の言葉に少しうろたえる。
「たとえ、私がお兄さまに敬慕の念を抱いていることをご承知とはいえ、別の女性と楽しげにお話されるのは、いかがなものかと思いま
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