第3話 サイランド
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示させてから、店員に手渡す。
店員は、牧石のカードに記載された内容を確認すると、
「牧石さんですね、はじめまして。
サイランドでインストラクターをしているミナコよ。
よろしくね」
とあいさつし、カードを返却する。
「よろしく」
牧石は、カードを受け取りながら、返事を返す。
「では、牧石さんはレベル3だから、超能力を用いたゲームに参加することができます。
これからあなたに、詳しく説明をするから、しっかり聞いてね!」
牧石がうなづくのを確認して、ミナコは話を始めた。
「サイランドでは、超能力を使用したゲームで楽しく超能力を鍛えることができます」
「すごいな」
「とはいっても、レベルが低いと逆に鍛錬の障がいとなるので、レベル3以上ないと遊べないよ」
「なぜ?」
「説明すると長くなるけど……」
と、言いながらもミナコは話をしてくれた。
ミナコの説明によると、超能力の能力育成プログラムについて、サイキックシティ内にある様々な研究機関が取り組んでいた。
その中に、脳波に信号を送ることで、五感を刺激して、仮想現実を提供する装置を制作していた会社が、超能力育成の応用として開発したシステムがある。
このシステム「次世代型総合的神経系具現化システム」は、現実の世界に比べて、超能力の発動を容易に行えるようにシステムが補助することで、能力使用時のイメージを具体化させることが可能となった。
そのシステムは、これまで用いられていたほかの育成プログラムに比べて、圧倒的な学習向上効果が現れた。
しかしながら、試験使用の段階で大きな問題が発覚した。
現実に即した演出により、自分の力に過信した被験者たちが、制御能力が失われた状態で超能力を発動させてしまった。
少し前の牧石みたいに、常時透視能力を発動したり、テレポートを誤って、石の中に出現させたりということが発生したのだ。
結局、いろいろな対策を施したが、レベル3以上しか使えないという制限が今でも残っているということだった。
「わかった。
とりあえず、今使用できるものがありますか?」
「ええ、「超能力者が魔法世界に召喚されたようです」はどうですか?」
ミナコは、施設内に張られているポスターの一つを指し示す。
「このゲームは、超能力を駆使することで思いのまま魔法や超能力が使えますよ!」
「……超能力はいいけど、魔法は?」
「能力開発センター監修のもと、適切な超能力を使用することで魔法が行使できるようになっているの。
試してみる?」
牧石はうなずいた。
牧石が想像していたのとは異なるが、「これも魔術と超能力が交差した」ことになるのかと思っていた。
牧石は、ミナコに案内された一つの大きめの装置の前に案内される。
装置は、
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